『未満警察』炎上シーンはなぜ生まれた? ドラマの舞台・神奈川県警は取材協力していないと回答
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ドラマは脚本家の作家性によるところが大きい
A氏が言う通り、作り手の意識の低さが今回のような表現を招いたともいえるが、制作サイドはどうしてこうも鈍感なのだろうか? 前出の映画制作会社スタッフは「映画は監督、ドラマは脚本家の作家性によるところが大きい」と語る。
「映画は監督、ドラマは脚本家の作家性に左右されるというのは昔から言われている話。そう考えると、やっぱり売れてるドラマ作家さんは時代の空気を抜群に読める人が多い。今期でいえば『ハケンの品格』(日テレ系)の中園ミホさんとか、『MIU404』(TBS系)の野木亜紀子さんなんかは、時代性を作品に反映させるのが上手いんですよね。ですが『未満警察』の渡辺雄介さんは、そういう力はそもそもない作家さん(苦笑)。この方は、過去にも映画やドラマで原作ものを手がけてますが、どれもこれも評判が芳しくないんですよね……。
でも、じゃあどうしてそんな人に仕事が回るのかというと、例えばスタッフや事務所の要望をきちんと飲んでくれるとか、絶対に締め切りをやぶらないとか、そういう能力が長けているとそれはそれで重宝されるんです。もちろん、こうした能力も才能だし大事ですけどね。特にジャニーズの子が出るドラマは、事務所が脚本に口出す場合が多いという話が昔からあるわけで。そうなるとテレビ局サイドも『作家として優れた作品を書く人』より、『こちらの要望を素直に聞いてくれる人』を選んじゃうんですよ。で、結局こういうしょうもない表現して、炎上する。情けない話です」
こうした話を聞くと、テレビ局側の苦心もうかがえる。しかし、テレビドラマは「時代を描く」という役割も大きく担っているだろう。時代に合った表現を探求していく──そうしたことに鈍感になってしまっては、良い物語は生まれないのではないだろうか。
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