嵐・大野智への気遣い「リーダー大丈夫? 気持ち的に」 世界進出めぐる固い決意明かす
7月に入り、嵐が活動休止期間に入る「2020年いっぱい」の期限まで半年を切った。そんな嵐が2019年1月に活動休止を発表してから力を入れていることのひとつが「世界進出」だ。
世界進出のため、嵐はインターネットでの情報発信に消極的なジャニーズ事務所の慣例を打ち壊し、2019年11月には各SNSアカウントを開設。また、Apple MusicやSpotifyなど定額制音楽配信サービスへの音源配信もスタートさせた。
そうした背景には、活動期間が限られているからこそ新しいことにチャレンジしていきたいというメンバーの思いがあった。6月30日に配信された嵐のドキュメンタリー番組『ARASHI’s Diary -Voyage-』(Netflix)第10話で松本潤はこのように語っている。
<クローズして終わるのではなく、チャレンジして終えたいなと思っている>
<俺はやっぱりその、最後2020年のブレイクするタイミングまでひたすら挑戦するという道を選びたかったんだよね。2020年以降の嵐のことを考えても、メンバーそれぞれのことを考えても、嵐というグループにとっても、一番いい選択なんじゃないかなと>
その思いは二宮和也も同じだ。2021年からの嵐は解散ではなく、無期限の活動休止状態に入る。よって、いつかは再び5人が集まる可能性を残してあるのだが、そうであればなおさら「次」を見据えつつ新しいことにチャレンジし、ファンにとって魅力的なグループでなければならないと考えているのである。二宮はこのように語っていた。
<『また(嵐を)見たいな』と思ってもらえることをやりたいと思う。すごく声を大にして言いたいのは解散じゃないし、活動休止というわけだから。もちろんそれは無期限なんだけれども、でも、これで見れなくなるとか、これでもう終わるっていう焦燥感みたいなものはやっぱりなくしたいし。だから止まるわけにはいかない>
とはいえ、不安材料はいくつかある。ひとつは大野智の思いだ。嵐の活動休止は大野による申し出から始まっているが、それまでの間にまたひとつ大きいチャレンジをすることに耐えられるのか、メンバーは心配したようだ。
しかし、大野に「世界進出」の挑戦を断るという選択肢はなかった。大野は嵐のことを<なにか常に新しいことを考えてきたグループ>と自己分析。たとえ活動休止が決まっていようとデビュー以来貫いてきたその姿勢を崩すことはないし、皆がその方向を向くのであれば、最後までやり遂げようと決意していたそうだ。
<休止発表した後、残り2年弱。『こういうこと考えてるけど、リーダー大丈夫? 気持ち的に』って何回も聞かれた。心配してくれたけど、でも最後までやりきるって俺が決めたことだから。『何言われてもそれは絶対やろうと決めてるから大丈夫や』と言った>
もうひとつは日本国内のファンの声だ。相葉雅紀は<やっぱり色んな声があるだろうなとは思った。『最後の1年なのに遠くに行くのか』とか>と、5人揃った姿を見られる時間は限られているのにも関わらず海外活動を始めることに不満をもつファンが出てくる可能性を危惧する。
しかし、やはり挑戦してみてよかったと思っているようだ。相葉は<すごい難しいハードルが高いことにチャレンジしてるけど、みんなが同じ方向を向いているから、それが一番嬉しいかな、俺は>と、新たな挑戦によってメンバー同士の絆も強まっていることに喜びを隠せない表情でコメントしていた。
嵐の海外進出も新型コロナウイルスの影響を強く受けている。4月に開催が予定されていた北京でのコンサートは新型コロナウイルスの影響で中止。6月12日に配信予定だった楽曲「Party Starters」も、アメリカでの差別抗議デモの深刻化と音楽業界のストライキを受けて日程延期になっている。新しい配信スケジュールはいまだに出ていない。
新国立競技場コンサートの延期や、NHKの東京オリンピック・パラリンピック放送スペシャルナビゲーターなどの兼ね合いにより、嵐には活動延期の噂が出ており、その話題は連日、週刊誌やネットニュースを賑わせている。
日本国内のファンへ感謝を伝えるイベントもさることながら、海外進出に関しても「やれることは全部やった」といった状況にはなさそうだ。果たして5人はどのような結論を出すのだろうか。
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