見捨てられたYouTuberたちの阿鼻叫喚
#石橋貴明 #YouTuber #YouTube
とんねるずの石橋貴明がYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」を開設し、1本目の動画「石橋貴明、58歳。YouTube、はじめるでしょ。」が、250万回の再生回数を突破する人気だ。3日の「日刊スポーツ」が、元プロ野球選手清原和博氏が石橋の収録に参加しており、その動画が近日公開予定であると報じたことでも話題を呼んでいる。
「テレビを干された石橋が再起をかけるためにYouTuberに転身したなんて話もありましたが、石橋本人はコンプラが厳しくなったテレビへの執着はなく、気心の知れた演出家のマッコイ斉藤と一緒に好き勝手やれるYouTubeの方が性に合っていると考えているようです。
チャンネル登録者数も、当初は1万人を目指すと話していたのですが、わずか2週間で50万人を突破しました。スポーツ新聞やネットニュースは、石橋が新作動画を配信するたびに記事にしていますし、今月中には登録者数100万人を軽く突破するのではと見られています」(週刊誌記者)
テレビの世界で天下を取った石橋がYouTubeに参戦したことで、「“競合”のYouTuberを取り巻く環境もガラリと変わります」と話すのは、民放のバラエティ番組を手掛ける放送作家だ。
「ファンは“別物”と言い張りますが、登録者数が多い有名YouTuberも、結局はテレビ番組の企画をベースにしています。例えば人気YouTuberたちがこぞって真似をしている『○○を買ってみた』も、もともとはマッコイ斉藤が作り出した企画。YouTuberにはオリジナリティがないんです。
最近では、芸能人がYouTuber化して成功する例が増えていますが、テレビ関係者が作家や制作・編集スタッフとして参加しているので、当然といえば当然のこと。現状、まだ古参YouTuberたちの先行者利益がありますが、今後もタレントの進出が続くようなら、人気や地位が逆転する可能性もあり得ます」
しかも、古参YouTuberたちには、収益面でもさらなる逆風が吹いているという。
「最近、YouTubeの動画広告は、消費者金融や怪しいサプリ、アダルト要素を含んだ育毛剤やコミックスの広告など、問題があるものが急増しています。フィルタリングが出来るとはいえ、未成年の視聴も多いため、総務省をはじめ関係省庁も関心を寄せており、過激な動画はすぐに配信停止になります。その余波で、古参YouTuberたちも鉄板の体当たりネタなどを続けるのが難しくなっているんです」(民放関係者)
さらに、広告業界も、タレントのYouTube進出を全力でバックアップする体制を整えているようだ。
「広告代理店としては、ナショナルクライアントのタイアップ広告を入れるためには、未成年をはじめ若年層にしか知名度のないYouTuberよりも、ターゲットが広い芸能人の方が売り込みやすいしカネにもなる。コロナの影響でテレビCMが不調な今こそ、その知名度や人気を利用すべく、大手広告代理店はタレントのYouTuber進出をサポートする専門部署を立ち上げて、本格的に動画ビジネスに参入しています。すでにYouTuberとしての収益は、再生回数に応じてYouTubeから払われる金額よりも、タイアップで獲得するギャラのほうが多くなっています。いわば、YouTubeの“テレビ化”が進んでいるんです」(前出の民放関係者)
もはやYouTuberを“プロ”と“素人”に分けること自体がナンセンスにも思えるが、窮地に立たされた古参YouTuberたちにとっては今が踏ん張りどころなのかも知れない。
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