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出発日決定も先行き不透明…それでも五輪聖火リレー「中止」できない裏事情

イメージ画像/出典:applekun4649

 来年7月に延期された東京五輪の組織委員会が仕切る「聖火リレー」の出発日が来年3月25日にする方針をであることが判明した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で未だに先行きが不透明な中、高リスク回避のため「中止」にできないわけとは?

 3月末の1年延期発表以降、政府や組織委は大会簡素化などを打ちだしており、無観客試合での実施も視野に入れて調整を進めている。それに伴い、聖火リレーも当初の予定通り福島県のJヴィレッジをスタート地点にして121日間で47都道府県全てを回るというものにする予定だ。

 関係者は「1万人強の走者、日程短縮案などを模索するも、その方が費用がかさむ可能性がある」と指摘したため、当初予定をほぼ触らずにしたと見解を示した。

 だが、大会関係者からは落胆の声が多い。

「とにかく関わる人数がとても多いため、日程ありきでないと、何も動けない。コロナ禍で世の中の状況が変わってもそれは同じで中止にすれば、期間限定職員などが一斉に職を失うので、雇用維持の観点からもできないわけです。また、あれほど三密を避けるようにと報道されているなか、走者が通過する沿道警備はどうするのか。

 そもそも、お披露目要素が強い聖火リレー自体、イベントが不成立になるのは関係者は皆、気づいています。でも、今の段階では、誰もやめようとは言い出せない。秋ごろ、大会自体の中止が決まれば、こちらの件もようやく決着がつくのでしょうけどね」

 やはり五輪は“負の遺産”を残してしまうのだろうか。

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/07/02 10:00
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