銀座のクラブが瀕死状態に!? 夏には倒産が続出しホステスの大半が失業へ
#本多圭 #新型コロナウイルス #銀座
6月19日、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、東京都が出していた休業要請が解除され、接待を伴う飲食店やライブハウスなども営業の再開が認められたが、銀座の夜のクラブ街では、相変わらず苦境が続いている。
「大半のクラブは22日から営業を再開しましたが、多くの店ではお客が戻らず、開店休業状態です。このまま行けば、夏には銀座のクラブの倒産が続出し、1万人以上いるといわれるホステスの半数が失業しますよ」(銀座社交料飲協会加盟店クラブ関係者)
銀座の夜のクラブ街では、6月8日から営業を再開した店もあったが、小池百合子・東京都知事が6月2日に「東京アラート」を発令。その際、「6月2日までの1週間の感染者114人のうち約3割の32人がいわゆる“夜の街関連”」と名指しされたことで、客足が遠のいたという。
「感染者の半数近くは、歌舞伎町を抱える新宿エリア。“銀座は関係ない”といっても客は怖がって敬遠し、キャンセルが続出。都に逆らった営業再開は失敗に終わったんです」(大箱チェーンクラブ店長)
それでも、クラブ関係者は、休業要請が解除された6月19日以降に期待を寄せ、多くの店が満を持して週明けの22日から営業を再開させた。ところが、客足は戻って来なかったという。
「どの店も、休業要請が出る前の5分に1にも満たない。客足が戻ったとしても、通常、カウンターに5人座れるとしたら、2人しか入れませんし、ホールも、通常の2分の1にしていますから、赤字は避けられず、家賃、酒代、男性従業員の給料を払うこともできない。この状態が7月まで続けば、倒産するクラブが続出するでしょう」(老舗クラブオーナー)
4月以降、店から自宅待機を命じられているホステスにしても、客からの予約があれば、ヘルプホステスとして出勤するものの、それがなければ、仕事がない状態は変わらないという。
「店の大小にかかわらず、どのクラブも半分のホステスしか出勤してません。持続化給付金をもらえたホステスはまだ多少持ちこたえていますが、ヘルプのホステスの多くは風俗的な仕事やパパ活で急場を凌いで、店からお呼びがかかる日を持っている状態です」(銀座7丁目のクラブ店長)
日頃、銀座を利用している大手企業の中には「7月いっぱいまでは銀座で飲むな」という通達を出しているところもあるといい、銀座の苦境は続く。営業再開後も客足が遠のいた夜の銀座。22時にもなると、メインストリートの並木通りには人影がまばらの状態だという。
これまで、夜の銀座といえば、先ごろジャニーズ事務所を退所した手越祐也はじめ、人気俳優の山田孝之など、緊急事態宣言による外出自粛要請中にもかかわらず、芸能人の遊ぶ姿が目撃されるなど、ネタの宝庫だった。だが、そんな遊び好きの芸能人が銀座に戻ってネタを提供してくれるまでには、まだ時間がかかりそうだ。
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