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日刊サイゾー トップ > エンタメ > アイドル > STARTO(旧ジャニーズ)  > 平野紫耀『未満警察』に性犯罪シーン?

平野紫耀・中島健人主演『未満警察』“のぞき”シーンに批判相次ぐ! 大ヒット原作を超改悪する日テレの問題点

日本テレビ公式サイトより

 King & Prince 平野紫耀とSexyZone 中島健人がW主演を務める『未満警察 ミッドナイトランナー』が、さっそくブーイングにさらされている。

 4月クールドラマの本作だが、新型コロナウイルスの影響でスタートが遅れ、ようやく27日第1話オンエアに漕ぎ着けたわけだが、早くも視聴者から批判の声が上がった。

 問題のシーンは、警察学校の寮で過ごす本間快(中島)が、窓から女性の部屋をのぞき見する場面だ。そこに一ノ瀬次郎(平野)も加わり、双眼鏡を使って2時間にわたって監視。そのうち、女性が男性から暴力を受けるシーンを目撃することになり、教官に報告しようとするが、すかさず本間が「のぞきの現行犯で逮捕される」と止めに入り、自分たちで解決しようと動き出す……といった、物語が動き出すきっかけになる場面だ。

 しかし、このシーンに「のぞきはれっきとした犯罪なのに、こんな軽い調子で描くのはどうなのか」「ドラマやバラエティに見る性犯罪に対しての鈍感さにはもうウンザリ」と批判が相次いでいる。さらに、事件が解決したことで「のぞき行為」が不問とされるストーリー展開にも、「実際の警察学校だったらあり得ないでしょ」という声が。テレビ誌ライターも苦言を呈する。

「当該シーンに対して、批判が出て当然です。今の時代、女性の視聴者がどれだけ厳しい目を持ちながらテレビを見ているか、作り手が鈍感すぎるなと感じます。若い男性2人のキャラクターを際立たせるために所謂“お色気シーン”を作ろうと思ったんでしょうけど、それが“のぞき”っていうのは安直すぎるし、実際の警察学校だってこんなシーンを作られては迷惑でしょう。もちろん、原作になってる韓国映画にもこんな“のぞき”のシーンはないです。脚本家(渡辺雄介)だけの問題ではなく、これを良しとした演出家、プロデューサーや主演2人の事務所サイドも感覚がズレているんでしょう」

 このライターの言う通り、“のぞきシーン”は原作にはない日本オリジナルのものだ。原作では、路上で連れ去られる女性を目撃した主人公2人が、それをきちんと警察に届け出るが、警察の動きが遅いため自分たちで解決しようと動き出すシーンが物語の転機になる。「のぞきを隠蔽することから始まる」物語展開とはまるで解釈が違うわけだ。さらに、韓流系メディアの編集者は「全編通して改悪ばかりでガッカリした」とため息をつく。

「『未満警察』は韓国で大ヒットした映画『ミッドナイト・ランナー』(2017年)を原作にしているそうですが、改悪ばっかりで見ていられなかった。もはやまったく別物ですね。だいたい原作は、警察大学に通う2人が性犯罪に対して問題意識を持って解決していく話なので、日本版の“のぞき”シーンなんてもってのほかなんですよ。これは日本の脚本家が原作のメッセージを何も読み込めていない証拠。また、問題になっているシーンだけでなく、全編通して原作の良さがまるで生かされていない。原作はタイトルにある通り、事件を解決するために夜通し走り続けた若者2人が警察官としての正義に目覚める話です。そんな2時間弱のテンポ良いストーリーを、10話に引き延ばそうというのが無謀だし、ナンセンス。今後も原作にはないガッカリシーンがどんどん増えていきそう」

 ようやくスタートした『未満警察』だが、どうやら先行き不安の様子。ネットのこうした声を脚本家やスタッフはどう受け止めるだろうか? どうか一視聴者のただのクレームだと開き直らず、非常識な「のぞきシーン」については制作サイドで今一度協議していただきたいものだ。

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/06/30 01:33
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