『チコちゃんに叱られる!』初リモート収録、石川さゆりのピュアな質問とペットのリクガメ
#ウエンツ瑛士 #チコちゃんに叱られる! #石川さゆり
リモート収録も無事終了!
この日最後のテーマは、「なんで眠くなると目をこするの?」。あまりにも突拍子もない疑問だが、答えは「全身を目覚めさせるスイッチがそこにあるから」だった。いきなり、こんなことを言われてもよくわからない。詳しく教えてくれるのは、信州大学医学部の松尾清特任教授だ。
私たちの目にはまぶたを動かす筋肉があり、その先端にあるものを「ミュラー筋」と呼ぶ。ミュラー筋が全身を目覚めさせるスイッチになっているのだ。引っ張ったり、まぶたをこすって振動を加えると脳が覚醒し、交感神経が緊張して心臓がドキドキする。全身の血流が増え、筋肉に力が入り、全身を覚醒させることができるのだ。私たちは眠くなったときに目をこすることでミュラー筋を刺激し、眠っている筋肉を目覚めさせていた。
体内にそんなスイッチがあるのなら、もっと早く教えてほしかった。仕事に追われているとき、ドンドン頼りたくなってしまう。でも、どうしてそんなスイッチがまぶたの先端にあるのか?
太古の狩猟生活に答えがある。我々人間の祖先は狩りで獲物を得る生活を送っていた。獲物を狙うときは大きく目を見開き、狙いを定めるのが普通だ。この目を開くという行為によって、ミュラー筋は自然と引っ張られる。つまり、獲物を取り逃がさないよう、全身を目覚めさせるスイッチがまぶたに仕込まれたのだ。
なるほど、スイッチによって体が覚醒することはわかった。でも、ミュラー筋の仕組みと「眠くなると触りたくなる理由」は別次元の話である。Q&Aが繋がっていない。疑問に対する答えをガチっと提示してほしかったのだが……。ちょっと消化不良なテーマだった。
ちなみに、目をこする以外にも目覚めの手段はあるらしい。松尾教授が教えてくれた方法は、目を上向きにすること。まぶたをこするのと同じような刺激でミュラー筋を引っ張ると、脳に全身を目覚めさせる指令が行くのだ。そして2つ目の方法は、歯を食いしばること。歯を食いしばって、ミュラー筋と同様に交感神経を活発にさせる。歯根膜機械受容器が刺激され、全身が目覚めるというわけだ。
目を上向きにするとミュラー筋が刺激されて眠気が覚めるのだが、反対に視線を下に落とすとミュラー筋が緩んでリラックス効果を得ることができる。書店で本を読んでいると便意を催すのは、この原理が働いているのが理由だ。本を読む際に下を向くと全身が緩み、トイレに行きたくなるという仕組みである。
……って、本当か!? スーパーの買い物中に棚を見るため下向きになっても、別に便意は催さないけどなあ。あと、書店でトイレに行きたくなるのは、インクの匂いが胃腸に働きかけて便意を誘発するという説を聞いたことがある。どっちが正解なのだろうか? 結局、諸説あるという着地点に落ち着くのだろう。
というわけで、今回の「チコちゃんに叱られる!」リモートVer.は無事終了。リモートでも、基本はクイズ番組なので、滞りなく成立はしていたと思う。でも、チコちゃんと回答者の掛け合いのテンポはいまいちで、やはり通常のスタジオ収録が待ち遠しくなってしまった。
さて、今夜放送『チコちゃんに叱られる!』のゲストは初登場の浅田舞と、今回で3回目の出演となるアンタッチャブル・山崎弘也だ。ザキヤマのリモート出演というのも、それはそれで必見かもしれない。
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