高橋克典「ライザップゴルフ」CMが“仰天”注釈の嵐、経営赤字化でなりふり構わぬPRか
#ゴルフ #高橋克典 #ライザップ
ダイエットでおなじみのライザップは、ゴルフでも“結果にコミット”できるのか──。
自粛緩和のタイミングとともに、ライザップのゴルフスクールのCMが一斉に流れ始めた。出演しているのは俳優の高橋克典で、CMはダイエットと同様の手法。「レッスン前」の高橋のスイングは素人が見ても酷いが、2カ月のレッスンでスイングは見事に矯正され、画面には「ベストスコア125→88」との文字が大写しされる。たしかにアマチュアゴルファーにとって“100切り”スコアは1つの大きな夢だが、実際にそんなに簡単なことなのか? ゴルフライターは言う。
「高橋克典はベストが125ということで、そこそこ経験があったようですが、まったく初心者でも3カ月程度で100を切り、半年で80台を出すような人はいます。タイガー・ウッズは5歳で100を切ったというエピソードがありますし、競馬の武豊騎手は初ラウンドを99で回り、それ以来ゴルフにハマったと語っています。
ライザップは2016年にゴルフスクールを始めましたが、専属トレーナーがマンツーマンでつき、評判は悪くありません。16回コースで約35万円という価格は、相場よりもかなり高めですが……」(ゴルフライター)
短期間で結果を求めるには、高額のレッスン料はやむを得ないのかもしれない。ただし高橋のCMをよく見ると、気になる点がある。それは画面の下に表示された細かい文字だ。この手のCMには注釈が付き物だが、掲げられた文言をチェックすると、「結果には個人差があり……」「別途専属トレーナーによるレッスンを……」といった“お決まりのフレーズ”に加えて、「高橋克典さんは特別な事例です」という一文も登場。特別な事例を広告に使うセンスもスゴいが、これを同社の窮状の表れと見るのは、週刊誌のビジネス記者だ。
「ライザップはここ数年、積極的にM&Aを行って事業規模を急拡大しましたが、これがことごとく失敗して、経営状況はまさに火の車。2018年には、ジョンソン・エンド・ジョンソンやカルビーの業績を急伸させたカリスマ経営者の松本晃氏を招き、経営再建を託しましたが、1年ほどで社を去っています。
18年度は200億円近い赤字を出したので、19年度は黒字化を目指しましたが、結局60億円程度の赤字となっていた。コロナでもモロにダメージを受けていますから、引き続き経営状況が心配されています。今さらダイエット事業が急伸長することはありませんから、何とかゴルフに活路を見出したいということなのでしょうね」(ビジネス記者)
ダイエットもゴルフも、短期間で結果を出すのが信条のライザップ。高橋の例を見る限り、ライザップはゴルフでも結果にコミットできるようだが、その前に必要なのは会社自体のダイエットなのかもしれない。
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