これが最後の花道!? 久米宏がTBSラジオで「堂々と電通批判」できたワケ
#ラジオ #久米宏
フェイスシールド着用でも“毒舌”をまき散らして拍手喝采!?
6月13日放送の『久米宏 ラジオなんですけど』(TBSラジオ)にゲスト出演したのは元衆議院議員で、小泉純一郎内閣で外務大臣を務めた田中眞紀子だった。MCの久米とは早稲田大学在学時に同じ演劇サークルに所属していた仲とあって、ゲストコーナー開始直後から2人は丁々発止のトークを繰り広げた。
フェイスシールドをつけてスタジオ入りした件について、田中は「あなたと私が口角泡を飛ばしてしゃべりまくったら、飛沫感染がすごいでしょ!」とおなじみの早口でまくし立てた。この日がおよそ13年半ぶりの共演とあって、気の知れた旧友同士の再会を思わせる和やかムードで番組は進行していったのだが……。話題が自民党政権の「バラまき政策」に及ぶと、こんな眞紀子節が炸裂することとなった。
「今の自民党なんて、今あなたがおっしゃりたいことでしょうけど。お金で動いてですね、『誰が金権政治家なんだ』なんていう批判もありますけど、今やってんの、いちばん金権バラまきやってるじゃないですか」と自民党を痛烈批判。久米もこう返した。
「持続化給付金なんてバラまきをね、なんで電通が引き受けるのかわかんない」
すると田中も「そう!」と強く相づちを打ち、久米はこう続けた。
「ボクが思うには、電通ってオリンピックがなくなっちゃったんで今年ものすごい(入る予定だった)お金が入ってこないんです。大量のお金が流れ込むはずだったんです、今年。それを穴埋めしていないか? 自民党はその何十億円か何百億円かを電通を下請けにして、電通はまたその下に出して下請けにまわして……。それじゃないの? ってボクは思ってて、でも誰もそれを言わないんですよ」
するとすかさず田中が「あなたおっしゃったじゃないですか!」とド直球のツッコミ。久米も徐々にヒートアップしていったのか、ついに「電通タブー」を明かすのだった。
「だって民放で電通の話をする人なんていないですもん。ボクくらいしかいないですよ。民放で電通の話は絶対にできない」
そんな久米に対して、田中はこんな“官邸エピソード”を暴露する。
「自民党はですよ、各メディア、(このラジオを放送している)TBSも、あなたが前にいたテレ朝もそうだけど、全部リサーチさせていてですね。誰が、どの記者が、どのディレクターがどういう発言しているのか。幹事長室から、官邸からストレートに注意するわけですよ」
久米と田中のタブー知らずのトークに、ネット上では「眞紀子さんの『政治家は本気でやれば人を幸せにできる素晴らしい仕事』の言葉が胸に響いた。また2人のトークを聞きたい」「久米さんのド直球な電通批判、TBSラジオにも当然スポンサーとかついているわけでスタッフが処分されないか心配」「持続化給付金事業は五輪損失の穴埋めって……久米さんの言うことが本当なら怖すぎるな」といった声が上がった。その大半は2人のタブーを恐れない発言を大絶賛するものだった。
「実は同番組は6月いっぱいで終了することがすでに決定しています。6月6日の放送で久米さん自ら明かしていますが、番組終了の理由については『100個くらいある』とした上で、自身が番組内でかなり言い間違いをしていたことについて言及。集中力や根気の衰えが影響していると語っていますが、何しろ14年間も続いた長寿番組ですからね。久米さんとしては最後の花道くらい好きなことを言わせてよ、という心境じゃないですかね」(政治ジャーナリスト)
番組の公式サイトには「TVの枠から解き放たれた久米宏がタブーなしでトークに挑む!」と記されている。6月20日の次回放送では玉城デニー沖縄県知事がゲスト出演する予定だ。いったいどんな“タブー発言”が飛び出すか、必聴の回となりそうだ。
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