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キンプリ新曲50万枚大ヒットの裏事情!「平野紫耀の台頭」「歌番組は意味がない」「強いライバルの出現」3つの要因を読み解く

キンプリ新曲50万枚大ヒット! 3つの要因を分析「平野紫耀の台頭」「歌番組の意味のなさ」「強いライバルの出現」の画像1
「Mazy Night」(通常盤/Johnnys’ Universe)

 ジャニーズの人気グループ・King & Princeの新曲「Mazy Night」が、6月10日の発売日から5日で累計50万枚以上の売り上げを記録(オリコン調べ)。前作「koi-wazurai」(19年8月)が年間で45万枚売り上げたことを考えると、たった5日でそれを超えたことになり、この先もまだ伸びそうな勢いだ。

 それにしても、なぜ前作に比べこれほど売り上げを伸ばす結果になったのか? 今回は芸能行政、レコード会社、そしてファン心理という3つの視点からヒットの理由を探っていきたい。

禁断の自社買いか? 平野紫耀の台頭か?

「Mazy Night」はそもそも4月リリースを予定していたが、新型コロナウイルスの影響で6月に延期。メンバーの平野紫耀が主演するドラマ『未満警察』(日本テレビ)の主題歌でもあるが、このドラマも放送が延期されたためタイアップの宣伝効果も当初よりは見込めないと思われていた。しかし、蓋をあければ自己最高の初動売り上げを叩き出す結果になり、業界からも驚きの声が上がっている。大手芸能事務所デスク・A氏の話。

「ジャニーズさんは、サブスクなどの音源配信をやらないからそもそもCD販売に強い。それに、昔から『自社買い』の噂が絶えないから、今回ももしかしたら自社で買った分もあるのかもしれない。とはいえ、このご時世にAKBみたいな接触イベントも選挙もなく50万枚の大台に乗せるのはすごいと思いますよ。要因としては、平野紫耀の人気が上がっていることがあげられるでしょう。彼が表紙を飾る雑誌は必ず重版すると言われますし、映画出演やCMのオファーも絶えないと聞きました。最近の若手アイドルの中では随一の訴求力を持ってると思います」

テレビでのプロモーションよりYouTubeでのMV公開

 さて、本作はコロナ禍の影響もあり、いつもより歌番組やラジオ番組などでのプロモーション活動が少なかったというが、一方でYouTubeでは初めてMVを長尺で公開するといった試みがなされた。

 それまでは、1分程度のダイジェスト版を公開するだけだったキンプリだが、今回は3分の長尺MVをYouTubeで公開。これが奏功し、再生数も公開から2カ月で800万回を記録。2年前にリリースされた自己最大ヒット曲「シンデレラガール」(1分ダイジェスト版MV)の592万回再生を優に超える結果となった。

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これまで1分程度のダイジェスト版しか公開されていなかったキンプリのMV。しかし新曲では3分の長尺を公開し、再生回数もダントツの伸びを見せている。

 この数字の変化をきちんと分析し、ネットプロモーションへの大胆な舵きりを考える必要があると提言するのはレコード会社関係者・B氏だ。

「今回のヒットによってジャニーズおよびレコード会社は、古臭い考え方を改めるきっかけにしてほしいと思います。まず、ちゃんとMVをフル尺で公開することがいかに効果的かということ。1分程度しか公開しないやり方は本当に古いし、意味がないんです。CDにはMVも特典としてつけるから、タダで公開したらそれだけ売り上げが落ちるんじゃないかと思い込んでる人もいるんですが、そんなことはない。実際キンプリの売り上げは落ちるどころか、上がったわけですから。特に今の若い子は本当にテレビを見ないから、歌番組に出演しても昔ほどのプロモーション効果は期待できないんですよ。日本でのK-POPのヒットを見れば、歴然じゃないですか。彼らはテレビに出ずともCDを売ってますから」

 ジャニーズの中でも、昨年デビューしたSnow ManとSixTONESは「YouTube版」のMVを制作し公開。再生数はともに2000万回を超え、CDの売り上げもミリオンヒットを記録した。

「ジャニーズなんかは特にMVのフル尺公開はどんどんやったほうがいい。デジタル配信をやっていないんだから、YouTubeでMVを見て気に入った人がCDを買うという流れが期待できます。テレビ出演にこだわりのある事務所だとは思いますが、今回のコロナのようなアクシデントが起こった時はやはりネットに頼らざるを得ないわけですしね。YouTubeやSNSを利用したプロモーション戦略をもっと考えていく必要がある。キンプリとSnow Man、SixTONESのヒットを参考にして、ほかのアイドルも追随してほしいところです」(前出・レコード会社関係者B氏)

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