『チコちゃんに叱られる!』大竹まこと、往年の暴れん坊っぷりを彷彿とさせる所業! チコちゃんにペンのキャップを吹いて飛ばす
#岡村隆史 #夏菜 #チコちゃんに叱られる! #大竹まこと #斉木しげる
ロースには厳しく、カルビには甘い消費者庁
ロースには厳しく、カルビには甘い消費者庁
「この中で一番、肉食系のステキな大人ってだーれ?」という呼びかけから、2問目の回答者に指名されたのは夏菜だった。「(焼肉屋では)ハラミとタン塩だけで生きていける」と豪語する彼女への質問は「カルビってなに?」だ。
なんだ、この問いは……。突拍子もないクエスチョンに面食らい、正解へ辿り着けない夏菜。すると、代わりに答えた岡村隆史があっさり正解してしまった。
「つまんねーヤツだな~」と拗ねたチコちゃんは、腹いせに漢字の書き問題を出題する。「『ようちえん』を漢字で書いてみよ」という問いだ。結果、書けなかったのは最年長の大竹、ただ1人……。途端に大竹は不機嫌になり、「岡村が正解するからこんな事になるんだろ」「70歳にもなって、2人正解して俺だけ……」と逆ギレしてしまった。遂には、マジックのキャップを口に含み、吹いてチコちゃんに当てるという暴挙まで見せる始末。山瀬まみを引きずり回して号泣させた、往年の暴れん坊っぷりを彷彿とさせる所業である。
さて、気になる答えは「結局、どこでもいい肉」だった。そんな、投げやりな……。詳しく教えてくれるのは、全国焼肉協会専務理事・旦有孝先生だ。先生が言うには、カルビには「どこどこのお肉」という明確な定義がないのだそう。「カルビ」は、お肉の部位を指す名称ではない。
国が定めた基準によると、牛肉は11の部位に分かれている。例えば、サーロインは一般的に腰の周りのお肉。ヒレはサーロインとランプの下側。リブロースは肋骨付近にある背中側のお肉のことだ。では、カルビとは一体?
……カルビとは、お肉の部位の名前ではなくメニューの名前なのだ。
韓国語のカルビクイが語源と考えられている。韓国語でカルビは「アバラ骨」、クイは「焼く」という意味だ。カルビクイとは、脂身のある骨付きのアバラ肉を焼いて食べる料理のこと。これが日本に広まった際、名前を省略してカルビと呼ばれるようになったのだ。当初は、韓国と同様に脂のある骨付きアバラ肉をお店で提供していたが、骨付きは食べづらいという理由から骨が外されていったらしい。なるほど、だから骨付きカルビというメニューがあるのか! というか、骨の付いたカルビこそ本来のカルビということだ。
さらに、アバラ部分は非常に大きく、切り分けるのが困難である。この理由から、カルビの解釈はさらに変わっていった。「カルビとは”脂身のあるお肉”」という認識が一般化し、リブロースやサーロインの脂身のある部分などが「カルビ」として提供されていったのだ。この名残りから、カルビに使われるお肉は「脂身があればどこの肉でもよい」という認識に変わっていく。確かに、スーパーの精肉売り場で「カルビ」って売ってないものな。
昔の焼肉店のメニューには、カルビとロースくらいしかなかった。カルビは脂身に入った部分、ロースはそれ以外の赤身っぽい肉……と、曖昧な基準でお肉が提供されていたのだ。
しかし、約10年前から、お肉の部位を細かく分けて表示するようになった。きっかけは、2010(平成22)年に起こったお客さんからのクレームである。とある焼き肉店が、「脂身ではないお肉は全てロース」という曖昧な基準に従って提供したところ、お客さんから「これはロースじゃない、モモだ!」とクレームが入った。このクレームを問題視した国は、焼き肉店に対し、より細かくメニューを表示するよう求めたのだ。結果、ロースとして出していいのは総称してロースと呼ばれる部位、モモとして出していいのは総称としてモモと呼ばれる部位、など決まりが作られるようになる。では、カルビはどうか? 当時の消費者庁からの返答は、「カルビは部位名じゃないので、脂身が入っていなくてもどの部位を使ってもかまいませんよ」というものだった。ロースには明確な決まりができたのに、カルビはどこの部位でもいいなんて。ロースには厳しく、カルビには甘い!
このVTRの最後は、旦先生からの「“結局、どっちでもいいよ”と思うものに何がある?」というチコちゃんへの質問だった。この呼びかけに、チコちゃんは「(笑福亭)鶴瓶派か、上岡龍太郎派か」と返答している。『鶴瓶上岡パペポTV』(読売テレビ)に出演していた伝説の2人のことだ。そういえば、『パペポ』で上岡は、「骨付きカルビは、食べへんのになんで骨付きで出してくんねや? タンが歯付きで出てきたら気持ち悪いやろ」と屁理屈を重ねていた。あのトークは、番組史に残る名場面だったと思う。
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