『ごくせん』『野ブタ。』再放送が絶好調! それでも“学園ドラマ”に及び腰なテレビ局の裏事情
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月クールの各局の新作ドラマの放映スケジュールはめちゃくちゃになった。1話も撮り終えることができず放送できない作品や、わずか数話で止まってしまう作品が続出し、頭を抱えた各局が頼ったのが、過去のドラマの再放送だ。
さまざまな名作が久しぶりに地上波に登場する中で、ことさら話題になったのは『野ブタ。をプロデュース』と『ごくせん』(共に日本テレビ系)の2作品。共通するのは、学園ドラマの傑作であることだ。久しぶりに両作を観た視聴者からは「やっぱり学園ドラマは面白い」「今の若手でももっとつくってほしい」といった声が上がっている。
『野ブタ』は、「特別編」と銘打って4月11日から放送を開始。再放送ラッシュの先駆けとなり、大きな反響を呼んだ。当初は1~2話のみと発表されていたが、SNSでの盛り上がりを受けてか、最終的に全10話すべてを放送することとなった。
同作は2005年に山下智久、亀梨和也、堀北真希という当時ブレイクしつつあった3人をメインに据え、高校生たちの葛藤と友情を描いて人気を集めた。山下と亀梨によるユニット“修二と彰”が歌う主題歌「青春アミーゴ」も大ヒット。今回の再放送を観たファンたちは、「修二と彰だ!」「懐かしい……自分の青春」と喜びの声を上げていた。
一方、『野ブタ』の再放送が始まった頃から、「だったら、あれも……」と期待が寄せられていたのが『ごくせん』だ。
仲間由紀恵演じる熱血教師”ヤンクミ”が、不良生徒たちとぶつかり合いながらさまざまな問題に立ち向かっていく同作は、02年、05年、08年と3度シリーズ化されたほか、特別編や劇場版も公開され、息の長いヒット作となった。
今回は『ごくせん2002特別編』として、6月3日、10日と2週にわたって第1シーズンの一部が放送される。3日の放送時には、18年前の松本潤や小栗旬、成宮寛貴らの姿に、「神メンツ」「松潤若い! かわいい!」と大興奮するファンが続出。タイトルがツイッタートレンド入りするなど、爆発的な反響を呼び起こした。
この2作品を例にとってもわかるように、学園ドラマは若手俳優たちのステップアップの場として機能し、ブレイクした後々まで語り継がれる作品となることが多い。だが近年、「学園ドラマの本数が減っている」とよく言われる。たしかに医療モノや事件モノが増え、学校を舞台にしたドラマが浅い時間帯で放送されることは以前よりも減ったようだ。その理由を、キー局のスタッフはこう語る。
「散々指摘されていることですが、テレビの主要視聴者層の高齢化はひとつの理由です。若者がテレビを観ていない以上、若者を描き、同年代をターゲットにした学園ドラマは需要がないと考えられている部分はあります」
音楽番組やバラエティ番組でも中高年にターゲットを絞った内容が増えている。上の世代に向けた番組がつくられ、若者はますますテレビを観なくなる……というサイクルは完成しつつある。
「結果として2010年代に伸びたのが、少女マンガ原作のいわゆる“恋愛キラキラ映画”です。同世代の青春モノをプライムタイムにやらなくなった結果、10代の子は映画館でそうした映画を観るようになった」(中堅芸能事務所マネージャー)
恋愛キラキラ映画は、アクションもCGもなく、若手ゆえにキャストのギャラもかさまない。ゆえに映画としては製作費が低く抑えられ、作品が量産されやすい。しかしながら、これがテレビになると事情は逆転するのである。
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