嵐・松本潤の出演ドラマが再放送ラッシュ! ヒット量産なのに「キムタクになれない」悩ましさ
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新型コロナウイルスの影響により、今期のテレビドラマが続々と放送中断を余儀なくされる一方で、過去の名作ドラマの再放送が盛り上がっている。そんな中、目立つのが嵐・松本潤出演のドラマだ。5月31日からは『99.9 -刑事専門弁護士-』(16年/TBS)が、6月3日からは『ごくせん』(02年/日本テレビ)が再放送され、どちらも話題を呼んでいる。
さらに、6月15日からは『失恋ショコラティエ』(フジテレビ/15:50~)の再放送もスタート。これで週に3回も松本出演ドラマが放送されることになるわけだ。これもひとえに松本がヒット作を量産してきた結果だが、ドラマ制作会社の関係者は「松本さんは“プチ”ヒットメーカーなんですよね……」と苦笑いする。
「日テレ社内では、放送当時視聴率40%を叩き出した『家政婦のミタ』を再放送したほうがいいんじゃないかという声も出てたみたいですが、調整が上手くいかなかったんだとか。それで『ごくせん』になったみたいですけど、結果的に好評で良かったですよね。松本さんのドラマは大ヒットというよりプチヒット作が多いんですよ。大コケしないけど、大ヒットもない。『99.9』が平均17%で、『失恋ショコラティエ』が平均12%、どれもなかなか20%の大台に乗らないから、物足りなさがある。まあ、不況のテレビ業界で『コケない』というのは強みだと思いますけどね」
そんな松本が20%の大台を叩き出したドラマが、出世作でもある『花より男子』シリーズだ。この作品により、松本は一躍スター俳優に躍り出ると共に、嵐のブレイクのきっかけにもなったと言われている。しかし、『花男』を超える作品がないことが、松本のジレンマになっているという。中堅芸能事務所幹部の話。
「『花より男子』のヒットをきっかけに、ジャニーズは松本を第2のキムタクみたいにしようと考えた。松本主演ドラマを量産し、ラブストーリーもヒューマンドラマもお仕事モノもやってみたけど、結局少女マンガ原作の『花男』を超えられないんですよね。たった1作でも代表作を持っている俳優は強いけど、それがかえって高い壁になってしまうというジレンマもある。松本はまさにそのケースです。
一方で、木村拓哉がものすごいのは、『ロングバケーション』でドカンと当てた後に、同じ月9枠の同じラブストーリー『ラブジェネレーション』でその視聴率を超えちゃったんですよ。これで完全に勢いに乗った木村は、その後も『HERO』『プライド』(全てフジ)と大ヒット作が続いた。それに比べると松本はどうしても小者に見えちゃいますよね」
嵐は2020年いっぱいで活動休止になるが、その後の松本はより一層俳優業に邁進していくはずだ。果たして自身最大ヒット作を超える作品にめぐり合うことはできるのだろうか? その動向に期待したい。
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