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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 自粛明けのハプバーに来る人々

究極の“3密”現場は今どうなってる? 緊急事態宣言が明けたハプニングバーに集う人々を定点観察!

画像はイメージ(Getty Imagesより)

 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言解除後の6月1日。月の変わり目に心機一転、東京の繁華街も徐々に夜の賑わいを取り戻しつつあった。多くの飲食店が通常営業に戻ったこの日、その“秘密の場所”もひっそりと営業を再開した様子。

 今回潜入するのは、都内某所のハプニングバー。店内ではお酒をたしなみながらオープンにアンダーグラウンドな世界を楽しむことができることで知られている場所だ。

 バーラウンジをはじめ、別フロアにはマットの敷かれたプレイルームもあり、外から中の様子を覗ける作りになっている。SMプレイ用の台や緊縛体験エリアなど、多様な性を楽しめるツールがフロアに散りばめられている。

 この店も自粛前までは、多くの客で賑わっていた。身体を大胆に露出する男性や、店内でレンタルできるコスプレ衣装を身に纏いダーツに興じる女性陣、陳列されたアダルトグッズを物珍しそうに触るカップル、そして“ハプニング”を起こす男女たち……さまざまな来店客がその異空間を堪能していた。

 しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4月1日より営業を自粛。2カ月の空白期間を経て、ようやく6月1日に再開の運びとなったわけだが、果たして「ハプバー再開1日目」にやってくるのは、どんな人なのだろうか? 女性ライターの筆者がその様子を覗きに行ってみた。

店内はやや閑散とした雰囲気ながらも、しっかりハプニングは……

 来店に際して、通常の入店時にも行う顔写真入りの身分証の提示に加え、アルコール消毒、検温などが追加で実施され、「客の数が増えた場合には入場規制も」というアナウンスもあり、新型コロナ対策を徹底する努力も見られた。営業時間も大幅に短縮され、当面は22時までに。22時といえば通常だと客が徐々に増え始める時間帯なのだそうだが、今回ばかりは時間厳守で営業をしていた。

 入会料金は「単独男性」「単独女性」「カップル」によって異なる。今回は女性単独での入場。女性の料金はバーで数杯飲むよりも安く、また飲み放題のため手頃な値段で刺激的な時間を過ごすことが可能だ。

「久しぶりにお客様の接客するんで緊張しちゃって」

 微笑むチャイナドレス姿の女性店員にフロアを案内される。携帯電話は使用禁止、お客さん同士で連絡先の交換をしてはいけない、プレイルームでは避妊具を必ずつけることなど、店を誰もが気持ちよく利用するために決められたさまざまなルールの説明を受けた。

 この日の店内はバーラウンジスペース以外に客はおらず、10名ほどの男女がいたがほとんどが新規客ではないようで、常連の客が店員と談笑しながら酒を飲んでいた。中にはスーツ姿の男性も。常連客の男性の中には10年以上定期的に訪れている人もいるそうだ。

 客足は自粛前の1/4といったところだろうか、かなり閑散としている。いつもだとちらほら見かけるカップルでの来店者もこの日は無し。客同士で自粛期間中にあった出来事や、自粛前の店内の様子を懐かしむ思い出話をしたりして、普通のバーと変わらない感じでどうにもまったりとしている。過去に何度か訪れた時に感じた熱気はさほど感じられず、落ち着いた雰囲気が漂っていた。

 ところが、徐々にハプバーらしい光景が広がっていく。ある男性が別の客と会話を弾ませながらも、パンツ姿で大きく股を開いた女性客の身体を慣れた手つきで触り始めた。こうした店なので当然といえば当然なのだが、「密」をものともしないハプバー作法は健在のようだ。小池百合子が見たら卒倒するかもしれない。

 何度か皆でテキーラを飲み、徐々に酔いがまわってきたのか、下着姿の女性にムチを打つゲームがはじまる。よがる女性に、男性客たちが沸いた。さらに、女性客の1人に常連の男性が「叩かれるのは好き?それとも責める方が好き?でも多分君はいじめられるのが好きなタイプだと思うな」と話しかけ、大人の会話が繰り広げられる。そうこうしているうちに、一組の男女が部屋の隅へと移動。1人で訪れた女性客がもう1人の男性客に身の上話をしているうちに、気分が盛り上がっていったようだ。

 遠くから女性の喘ぎ声がし、“行為”のはじまりを告げる。繰り返しになるが、こうした店なので3密もクソもない。ソーシャルディスタンスぶっちぎりである。

 鏡越しに、裸の男女の身体の動きを鮮明に見ることができる。物珍しそうに覗きに行く初来店だという女性に「すぐに慣れますよ、もっと近くで見たらいいのに」と声をかけるのは下着姿の男性店員。ハプニングバーではこうした展開はざらにある。30分ほどかけて、ふたりは楽しんでいたようだった。

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