伊藤沙莉の完成度が高すぎた? ドラマ版『映像研には手を出すな!』の不運
#テレビ辛口研究所 #伊藤沙莉 #映像研 #齋藤飛鳥
伊藤沙莉の声が完璧すぎた
「浅草氏は超絶人見知りで、自身の心を守るために『~なのじゃ』『~じゃよ』『~なのかね?』などといった奇妙な語尾をつけて、どこか他人事の伝聞のように距離をもって客観的にしゃべるのが特徴です。それでいて、自分の好きなもののこと、想像の世界の話になると、言葉にみるみる熱がこもり、加速し、主観的しゃべりに変わっていく。文字で読むと、その不思議な口調はイメージしづらいところもあるのですが、アニメで聞いて初めて『これだ!』と膝を打つ思いだった人は多いはず。
アニメ版は湯浅政明監督ならではの空間的広がりやアニメーションの職人たちならではの細部までの作り込みが見事で、原作のわかりにくい部分や理屈っぽい部分を、風通しよくスッキリ軽やかに補完している『完成版』の印象があります。それに加えて、なんといっても浅草氏を演じる伊藤沙莉さんのキャラクター理解の深さ、表現力の高さが、単なる『オタクキャラ』ではない、熱量ある魅力的人物にしています。アニメを見ると、もうあの声しかイメージできないんです」
実際、ネット上には以下のようなつぶやきが、実に多数見られる。
「(アニメ版の)浅草氏のあのなんとも言えない声、金森氏の低音ボイスがまた良いんだよ」
「映像研アニメのシーズン2やってくれないかな。浅草氏は当然伊藤沙莉で。ドラマは最悪だったのでなかったことにしたい」
「ドラマ映像研 アニメの伊藤沙莉さんの声が印象的すぎてドラマでも伊藤さんで見てみたいな~!」
「やっぱり浅草氏は実写も伊藤沙莉がよかったなぁ。童顔だからまだまだ女子高生役もいけるっしょ。実写ドラマの浅草氏、可愛すぎて違和感」
「映像研の実写ドラマやってるけど、アニメの浅草氏の伊藤沙莉ちゃんの声でインプットされてしまったから全然イメージ違くて見れなかった」
「今放送してる『ドラマ版「映像研~」』が酷い。先にアニメでやっちゃったからかな、演技のレヴェルが桁違い。特に主演の伊藤沙莉(浅草)氏の完成度高過ぎだったから手出ししなきゃよかったのに」
伊藤沙莉の声+湯浅政明監督のアニメ版によって「正解」が出てしまったことで、後出しになるドラマ版&映画版。まったく別の世界を描いている のだとはいえ、せめて放送・公開がアニメ版より先だったら……と気の毒に思えてならない。
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