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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 末吉9太郎が語る自粛中のオタク
9太郎とえるたまの限界オタク会議(前編)

アイドルオタクアイドル・9太郎が語る! 新型コロナに翻弄されるアイドルとオタク「自粛による“他界”が怖いんです」

3密を避けつつ9太郎くんに取材してきたよ~わいた~~(©️えるたま)

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、「自粛」の名の下にエンタメ界ではコンサートやイベントが軒並み中止・延期になった。しかし、アイドルやアーティストのファンの中には、“推すこと”こそ至高の喜びとし、ただひたすら推すためだけに働いている人間も少なくない。「推し活動」という生きがいを奪われた我々は一体どうしたらいいのか……?

 そこで今回は “アイドルオタクアイドル”を自称する、アイドルグループ・CUBERSのメンバー末吉9太郎氏と、アイドルオタクマンガを執筆しているイラストレーターえるたま氏をお呼びし、「自粛中の推し活」について思いの丈をぶつけ合ってもらった。

──今日は自粛中のアイドルオタクのツラさについて愚痴だとか、逆に「これは楽しい!」ということを、みんなで話していければと思います。ちなみに、えるたまさんはマンガでCUBERSを取り上げたこともあるんですよね。

末吉9太郎(以下、9太郎) 知ってます! 見てます! 結構昔から言ってくださってますよね。

えるたま 本当ですか!? うれしい~! CUBERSずっと好きです!

──話が早くてよかったです(笑)。では早速本題ですが、三次元ジャンルのオタクの、自粛期間のあるあるとして「インスタライブやYouTubeライブが激増して追いかけきれない」というのがあると思うんです。多すぎて疲れてしまったり、観たい生配信が同じ時間帯にかぶって頭を抱えたり。

9太郎 夜の9時10時台は激戦区ですよね。

──そうなんですよ! 9太郎さんはこの自粛期間は、オタクとしてはどんな感じで過ごされてましたか?

9太郎 画面越しに拝み倒してました。それこそ激戦区の9時10時は誰かしらのインスタライブを観てます。「お前が配信しろよ」って話なんですけど(笑)。

──観たい配信がかぶったときは、どうやって優先順位を決めてました?

9太郎 僕は鈴木愛理さんが一番好きなので優先して観るようにしてましたけど、そのほかは「この人はアーカイブ残しそうだから後にしよう」とか推測してましたね。

えるたま 私は全部同時に観て、何も頭に入ってこないことがあった。

9太郎 ウケる(笑)。

えるたま いまONE N’ ONLY(ワンエンオンリー)を推してるんですけど、インスタライブのアーカイブを残すのをいつもメンバーが失敗するんですよ! だから生で観ないといけなくて。同時にパソコンでSHOWROOMのジュノンボーイコンテストを観たり。iPadとiPad miniとスマホ2台で、常に何かしら観てますね。

自宅でのえるたまさんの様子(©️えるたま)

9太郎 ガチガチじゃないですか! でも実際在宅でもオタクは、忙しいですよね。

──9太郎さんも動画で「推したちの配信が被ってどれを見たらいいか悩み嘆くオタク」をやってましたね。

9太郎 なんだかんだみんなDD(編註:「誰でも大好き」の意。複数の推しがいることを指す)じゃないですか。推しが何人もいるから、かぶって大変なんだろうな~と思って。

えるたま それなー。

──逆に、ライブや握手会など、“現場”がなくなったことで自分がオタクとして現場をどうとらえていたのか、あらためて見えた部分はありましたか?

9太郎 僕はめちゃくちゃ現場に通い詰めというよりは、仕事が空いて行けるときに行くくらいだったのでそこまでではないんですが、がっつり通ってた方、推しに会うことで気持ちを高めていた方はすごく大変だろうなと想像してます。気持ちを保つのが大変だろうな、と。

えるたま 地下は週に4日くらい現場がありますからね。

9太郎 ですよね。みなさんどうしてるんですか?

えるたま 地下アイドルのオタクの子たちは、「スッ……」っとなっていますね。目が覚めちゃったというか……。「(推し活以外にも)楽しいことって世の中にこんなにいっぱいあるんだな」みたいな、何かに気づいてしまったようなツイートを見かけます。

9太郎 え~! こわ! 気づかないでほしい!(笑) でも本当それはアイドル側からするとキツいですね。

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