M-1やキングオブコントも中止に!? コロナ禍にブレイクの芽を摘み取られる若手芸人たち
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新型コロナウイルス騒動が長引く中、その影響はお笑い界にも波及。売れっ子芸人から人気急上昇中の芸人、まだまだ無名の芸人まで、勢力図が大きく塗り替えられそうな勢いだ。
まず、非常に影響が大きいのが、M-1とキングオブコントの開催の行方だ。売れっ子芸人を目指す若手にとっては、是が非でも欲しいタイトルであり、決勝に残るだけでも大チャンスだが、どちらも開催の目処は立っていないという。お笑い業界に詳しいフリーライターはいう。
「例年であれば、キングオブコントはぼちぼち予選がスタートし、M-1もエントリー受け付けが始まる時期。それが、ようやく緊急事態宣言が解けたばかりで、どちらもスケジュールは未定です。もし予選が開催できたとしても、芸人たちのソーシャルディスタンスを確保する必要がありますし、そもそも演者同士がマイク1本で話すのはいかがなものか、という話にもなっています。観客を入れるのも難しいですし、『今年は無理では?』という声も上がっています。
もし中止になった場合、賞レースに賭けてネタを作り込んでくるタイプの芸人は、今年は売れる芽がゼロ。バラエティ番組の収録が再開した場合、天然系、アドリブが効く者、体力系芸人などがピックアップ候補になるでしょう」(フリーライター)
実際、予定されていた単独ライブなども続々と中止を発表している状態だ。一方、すでに成功を掴みつつあった芸人の中にも、良い流れに乗れなかった者がいるという。
「霜降り明星、宮下草薙、EXIT、四千頭身など、第7世代はリモートでも超引っ張りだこですが、チャンスをつかみ損ねそうなのは、ブレイクしつつあったティモンディや納言・薄幸などです。ティモンディは子どもたちに人気ですが、体力系のロケが売りなので、ロケができない状況でオファーが減少。また薄幸はリモートだと持ち味が発揮しにくく、このままでは“やさぐれ女芸人”のキャラが死んでしまいそうです。
さらに可哀想なのはダイアン津田篤宏です。今田耕司や千鳥、サバンナ高橋茂雄らが高く評価する津田は、バラエティで着実に存在感を見せていましたが、大阪の拠点を引き払って東京に引っ越したタイミングでコロナ騒動になり、一気に名前を売るチャンスを逃しました」(同上)
芸人が売れるか売れないかは、面白さだけでなくタイミングも重要なことは、これまでの数々の一発屋芸人の例を見れば明らか。まさに“運も実力のうち”といったところだが、それ以外の点でもコロナの影響はある。民放の番組制作スタッフはいう。
「現在はすべてリモートでしのいでいる状態ですが、自宅の環境でリモートがNGだったり、若手芸人の中にはパソコンを持っていない者もいますから、そういった芸人は声を掛けにくいですよね。現場に行ったらWi-Fiが繋がらず、スタッフに舌打ちされたという話もあります。一方では、『リモートなんて』と、出演を断る大物もおり、リモートが長引けば、“そういえば消えたな”という芸人も現れるでしょう」(番組制作スタッフ)
消費されるのが芸人の宿命とはいえ、コロナでここまで人生を左右されるとは……リモートで頑張る芸人を見ても、もはや笑えない?
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