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JFA腐敗の原点だった!? 日本サッカー界“最大のタブー”「腐ったみかん事件」

JFA公式サイトより

 80年余りの歴史があるプロ野球には、芸能界と同じようにスキャンダルが付きまとう。不倫は当たり前で、そこに薬物、賭博も加わる。巨人の原辰徳監督に至っては過去、不倫を公にされたくないがために、暴力団に1億円を払ったとも報じられた。

 そんなプロ野球に対し、プロ化してわずか27年のサッカー界でのスキャンダルはあまり聞かない。週刊誌やワイドショーを騒がせたのは、現役を引退し、ほぼタレントとなった前園真聖の「泥酔タクシー暴行事件」くらいだろう。

 そんな中、忘れてならないのが、日本代表監督人事をめぐる、日本サッカー協会(JFA)内部のバトルだ。

 悲願のW杯出場を逃した「ドーハの悲劇」後の1995年秋、日本代表は再び苦しんでいた。ファルカン監督は、未来を見据えて若手を大量に招集し、さらに世界で戦える戦術を用意したが、すぐには浸透せず。選手たちの不安をJFAがそのまま受け取ってしまい、熱戦の末に敗れた韓国戦を最後に、クビにしてしまった。

 そして、「日本人監督のほうが日本人をわかっている」ということで加茂周監督を就任させるが、メンバーも戦術もファルカンの劣化版。唯一の良さは、日本人のレベルに合わせた戦術を用意できることだが、それでは限界があった。

 危機感を覚えたJFA技術委員が、「Jリーグで結果を出した監督を使うべき」と、ネルシーニョ監督への交代をJFA幹部に迫った。

 誰もがネルシーニョ日本代表監督が誕生するかと思いきや、JFA幹部の独断で加茂監督続投が決定。これに反発したJFA技術委員は総辞職し、ネルシーニョは「JFAに代表監督を選ぶ権利はあるが、おふざけをする権利はない。ナガヌマ(長沼健)、カワブチ(川渕三郎)は嘘つきで腐っている。残念ながら、箱の中には必ず『腐ったみかん』があるものだ。」と、JFAをバッサリと切り捨てた。

「当時、JFA会長だった長沼健氏が大バッシングされましたが、長沼氏は決して独裁者ではなかった。日々レベルアップしている現場を知らなかっただけなんです。だからこそ、現場をよく知る技術委員がいるわけですが、長沼氏は彼らの声に耳を傾けず、自身の出身でもある大学サッカー界の重鎮から評判が高かった加茂氏を選んでしまった。

 この時にJリーグ経験者である技術委員の意見が通り、彼らがそのままJFA幹部になっていれば、JFAは現在のようなコネ入社組織にはなっていなかったと思います。長沼氏も、その後の会長を務めた岡野俊一郎氏も、会長を退いてからはJFAの運営に口出ししていないので、彼らには責任はありません。ですが、この95年に今の流れができてしまったようにも思います」(サッカー関係者)

 この時に代わりに技術委員になったのが、後に会長まで上り詰めた大仁邦彌氏である。加茂監督が力及ばず辞任となった後も、大仁氏らは責任を取っていない。

 15年に当時の日本代表監督のアギーレに八百長疑惑が報じられると、JFAはよく調査もせず、すぐに解任に動く。18年には、解任した日本代表監督のハリルホジッチに訴えられるなど、いまだに「腐ったみかん」の流れを引きずっている。そういえば、13年にセクハラを訴えられた田中道博専務理事、17年にセクハラでクビになったJリーグの中西大介常務理事も、上に取り入って出世したタイプである。

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