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日刊サイゾー トップ > インタビュー  > 村西とおるが緊急エール!

「希望がパックリお口を開けて待っています」コロナショック広がる日本社会に、AV監督・村西とおるが緊急エール!

人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。―村西とおる魂の言葉』(祥伝社新書)

 4月7日に発令された緊急事態宣言も、すべての都道府県で解除され、数カ月に及ぶパンデミックとの闘いにも、ようやく出口が見え始めた今日この頃。人々の生活も日常へと戻りつつある一方で、白日の下にさらされつつあるのがウイルス禍による心の傷や経済的困窮など、感染以外のダメージだ。

 24時間、無料で悩み相談を受け付ける「いのちの電話」が全国に設置する各センターには、新型コロナウイルスの感染拡大以降、収入減やDV被害などに関する相談が数多く寄せられているという。ちまたでは、「コロナうつ」なる言葉も浸透し始めている。

 そんな閉塞感漂う時代にひとり、エールを送る男がいる。Netflix『全裸監督』のヒットで、その生きざまが世代を超えて再び注目されている、AV監督の村西とおる氏だ。

  これまでのジェットコースターのような波乱の人生で、「死のうと思ったことは1,000回くらいある」という村西氏だが、よわい70を過ぎて今かみしめるのは「絶望からは何も生まれない」ということだ。

「人間には、もうダメだと絶望する最後のときでも、ひょっとしたら助かるかもしれないと想像する能力が与えられているといいます。ウイルス禍が人々に影を落としている今こそ胸に刻みたい言葉であります」(村西氏)

 そして村西氏は、コロナショックによる不安や悩みを抱える人々に、こう呼びかける。

「絶望したときは、私を思い出してください。あなたさまは、ご自分の奥さまとの目合(まぐわい)を世間さまに見られたことがございますか? 私は妻とイタしているところを数百万人の皆さまにお見せしております。あなたさまに前科はございますか? 私はおぞましくも前科7犯でございます。一時は借金が50億円あっても、今こうして生き恥をさらしております。どうでしょう。あなたさまは私などよりマシなはずです。人生行き詰まったときは上ばかり見ないで、自分よりもっととんでもない奴がいることを知ってください。どんなに絶望しても、その先には希望がパックリお口を開けて待っているのでございます」

 どんなに苦境にあっても生きてさえいれば人生、ナイスなのである。

 

●むらにし・とおる
AV監督 1948年、福島県生まれ。高校卒業後に上京して英会話教材・百科事典の営業マンとなり、トップセールスの記録を打ち立てる。1980年ビニール本・裏本の制作販売を始め、北大神田書店グループ会長に就任。84年、猥褻図画販売目的所持で逮捕され、全財産を失う。その後、AV業界に進出し、88年にダイヤモンド映像を設立。最盛期の年商は100億円に達した。ところが92年、成人向け衛星放送事業に失敗。負債総額50億円で倒産を経験する。その後、そば店経営、アダルトグッズ販売などを経て借金を完済。2019年に自身がモデルとなったNetflixの『全裸監督』が世界的大ヒット。同作シーズン2が21年に配信予定。新著に『人生、死んでしまいたいときには下を見ろ、俺がいる。―村西とおる魂の言葉』(祥伝社新書)

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最終更新:2020/05/29 20:00
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