手越祐也のスキャンダルによって生まれた、ジャニーズ史上最高の“名文”——公式文書の超絶テクをゴーストライターが絶賛!
#ジャニーズ #手越祐也
緊急事態宣言下にも関わらず夜遊びを繰り返していたNEWS手越祐也に、とうとう芸能活動の休止という“鉄槌”が下されたが、それはさておきジャニーズ事務所の公式文書が「文章力高すぎる」「ジャニーズ公式史上最高の名文では?」と大絶賛されている。
まずは今回の騒動を引き起こした手越の問題行動についておさらいしよう。外出自粛が呼びかけられていたGW期間中、女性たちとパーティーを催していたことが「週刊文春」(文藝春秋)の報道によってバレた手越。ジャニーズ事務所は、新型コロナウイルス感染拡大防止のための期間限定ユニット「Twenty★Twenty」から手越を外すというペナルティを設けたが、その直後、手越はまたもや自粛の禁を破り六本木のラウンジで飲みふけっていたという“文春砲”を喰らってしまった。
反省の“は”の字もナシに遊びまくる手越に、とうとうジャニーズ事務所の堪忍袋の尾もブチ切れたようだ。5月26日、公式サイト上に「弊社所属タレント手越祐也(NEWS)に関するご報告」というタイトルの文書が掲載され、手越の全芸能活動休止が発表された。
自業自得な手越はともかくとして、ファンの間で話題を呼んだのが、ジャニーズ事務所の“文章力”の高さだった。手越にまつわる公式文書は、1000文字を超える異例の超ボリュームながら完結に要点を抑え、かつ巧みなロジックで読む者を納得させるという、かつてないほどに優れた文章だったのだ。
ゴーストライターとして数々の書籍の執筆経験があるA氏は、ジャニーズ事務所の公式文書を次のように評価する。
「芸能史上でもあまり見ないほどの“名文”です。まず何よりも、手越さんのファンが抱えていた心配や不安について、最大限に配慮し、言葉を尽くした文章になっていることが特徴です。そのおかげでテンプレ的な謝罪文とは一線を画しており、より誠実な対応であることを印象づけています」
さらに、その内容についてこう解説してくれた。
「よく、不祥事を起こした芸能人や企業などが出す謝罪文では、『ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありませんでした』という決まり文句が使われますが、それでは問題の本質が『わかっていない』とみなされてしまいますし、再発防止策にも言及がなければ、その場しのぎという印象は拭えません。
その点、ジャニーズ事務所の謝罪文では、前半部分で手越さんの行いを『自分本位な行動』と断罪した上で、『世の中の状況や自身の置かれている立場に対する自覚と責任に著しく欠けてい』たことをちゃんと指摘しています。手越さんの行動がなぜ、どのように悪かったのかをハッキリとさせた上で謝罪している。これは、かなりの高ポイントですね」(ゴーストライターA氏)
続けて、こんな文章テクニックも用いられていると指摘する。
「文中では、事務所が手越さんに対して『仕事は個人で行うものではなく、関係してくださる多くの方々に対する配慮の上に成り立つため、行動には十分気をつけるよう』にと、再三に渡って注意してきたということが、自然な流れでエクスキューズされています。この部分だけを読めば、手越さん本人が警告を無視して暴走したと強調しているように受け取ることもできますが、読み進めていくと、意図が違うことがわかるような文章構造になっていますね。
手越さんへの注意について言及した直後に、続けて『本人に理解させることができず、ファンの皆様や関係者の皆様には大変申し訳なく、責任を感じております』と、事務所の責任であることを明言しています。さらに、後半では『本人に反省を促し、所属事務所として真摯に向き合っていきます』と、手越さん本人と話し合いながら改善を促していくという今後についても言及しており、心配してくれているファンへの心配りを感じさせます。さらに、手越さん本人だけでなく、若いJr.たちについても『仕事を通じて社会人として成長できるよう、保護者と連携しながら適切な指導・マネージメントに努め』ることを示しており、安心感はもちろん“これを機に一同気を引き締めます”という印象を与えています。
つまり、ファンの心情に寄り添った誠実な謝罪、今回の処分に至るまでの経緯の説明、そして今後の事務所として方針、この三点を明確に言及しているからこそ、このような素晴らしい文書が生まれたのだと言えるでしょう」(ゴーストライターA氏)
ジャニーズ事務所の文章は、プロも唸らせるほどの“超絶テク”であったことに間違いないようだ。
ちなみに、ジャニーズ事務所といえば、2018年に元TOKIOの山口達也が女子高生への強制わいせつで書類送検された際、公式サイト上に「お酒を飲んで、被害者の方のお気持ちを考えずにキスをしてしまいましたことを本当に申し訳なく思っております。被害者の方には誠心誠意謝罪し、和解させていただきました」と短文すぎるかつぎこちない謝罪文を掲載し、「主語はどこ?」「ヒドすぎる」「頭悪そう」と悪しき意味でファンをザワつかせたという過去もあった。それと比較すれば、驚くべきほどの上達である。
とはいえ、手越をはじめ所属タレントにスキャンダル続きだからこそ、研鑽された文章力と捉えることもできるが……この調子だと、ジャニーズ事務所の“次回作”にも期待できそうだ。
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