新聞社にジャーナリズムの矜持があるのなら、黒川検事長と賭け麻雀した自社の記者を解雇すべき
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
さて、安倍首相がPCR検査を増やすといってからどれくらいたつのだろう。いまだに進まないのは、一つにはPCR検査機器の数が少ないことがある。
新潮は、全自動PCR検査が導入されれば、正確性も増すのだが、1台で800万円もする上に、厚労省所管の医療品医療機器総合機構が承認しないといけない。認可基準が相当厳しいため、なかなか導入できないと指摘する。
この非常時、政府が主導してやればできないことはないはずだが、やる気がないんだろうな、安倍ちゃんは。
志村けんや岡江久美子が新型コロナウイルスで亡くなったが、家族にも会えず、そのまますぐに火葬され、家族が会えるのはお骨になってからであった。
有名人は隠しておくことはできないが、市井の人がコロナで亡くなれば、名前はおろか年齢、住所さえも、嫌がらせを恐れて公表されることはない。
だが、そういう中でも、便乗して儲けようという輩は多くいるのである。
FLASHによると、コロナ死を隠して葬儀を引き受ける業者がいるという。それは危険だと、遺体管理学の伊藤茂教授が憤っている。
そうだろうが、私は、危険だからということで、業者を非難する気にはならない。遺族の気持ちを考えると、私だったら、そういう業者がいるのなら、多少高くても、お願いするかもしれない。
たしかに、都内の葬儀社の中には、「このたび新型コロナウイルスで亡くなられたとしても、最後にご遺族と故人様が対面していただけるサービスを提供させていただくことに決定」したとSNSなどで告知するところがあるようだ。
安全性を保証したエンバーミングという処理を行うというのだが、伊藤教授にいわせれば、大学病院レベルの専門施設であれば可能だが、民間では不可能だという。
伊藤教授は、上場している葬儀社大手は、感染リスクを恐れて、新型コロナウイルスで亡くなった遺体は受け入れないそうだ。
そうなれば遺族としては、闇営業だと知り、高くても、そうした業者に頼むしかないではないか。
行政が、いち早く、コロナ死の遺体を扱う葬儀社を指定しておけば、こういう闇営業が出てくることはなかったはずだ。
やはり、やる事なす事、遅すぎるため、あちこちにしわ寄せがきているのである。
ところで、新型コロナウイルスのために、家にいることが多くなった高齢者を狙う「特殊詐欺」が急増しているという。新潮によれば、3月の都内の詐欺の被害は299件で、前年比で54件増。被害額は5億4184万円で、これも約1億2000万円も増えているそうだ。
そういえば、アマゾンをかたったフィッシング詐欺も横行していて、朝日新聞DIGITAL(5月19日 5時00分)で、記者が騙された体験を書いていた。私のところへも「Amazonのアカウントを更新できませんでした」「24時間以内にご確認がない場合、お客様の安全の為、アカウントの利用制限をさせていただきます」というのが来た。
更新しないとまずいと、あわててIDやパスワード、クレジットカードの内容を入力すると、万事休す。私はなぜか、そのままにしておいたのだが、これはひっかかりやすい。
フライデーでは、指定暴力団の稲川会が、「特殊詐欺への関与を禁止する」という文書を、直参の組織に配達証明で送付したと報じている。
中には、関与が明らかになれば、「破門・絶縁」などの厳重な処罰が下されると明記されている。この時節、暴力団もなかなかいいことをやると思うのは、考え違いだと、ノンフィクション・ライターの尾島正洋がいう。
尾島がいうには、外出自粛などでヤクザのシノギは激減しているから、コロナに便乗した振り込め詐欺やオレオレ詐欺に入れ込んでいる。だが、17年9月に、特殊詐欺の被害者が「使用者責任がある」と、稲川会の清田次郎総裁らを相手に損害賠償請求訴訟を起こした。
今年3月に、東京高裁が約1600万円の支払いを命じた。そのため、組員の特殊詐欺でも、幹部に責任が及ばないようにするためのアリバイ作りだというのである。
さて、赤木俊夫の遺書をスクープした相澤冬樹の連載は、赤木の上司の前任者で、籠池 泰典森友学園元理事長から昭恵との3ショットを見せられ、「コピーをとってもいいですか? 上司に見せますから」といった担当者が、重い口を開いたと書いている。
当時、近畿財務局の統括国有財産管理官の前西勇人。彼は現在、総務課長。赤木の妻の雅子と相澤が待つ部屋に前西が来る。彼はこう語ってくれた。
「私は相手方と話をしたこともありますし、あの土地を貸し付けするところまでは、私は統括官という、本局の課長の立場で事案に関わっております」
3ショット写真を見たのも私だと認めた。だが、その後は「お話しできません」と口を閉ざしてしまう。何をそんなに恐れているのか? 安倍が退陣すれば、この事件に関わっていた人間たちは、口を開くのだろうか。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事