リモート収録で存在感がさらにアップ! フワちゃんの“2周目”
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フワちゃん「『みんな聞いて』の心を忘れないことがすごい大事」
リモート出演の難しさに関しては、19日の『あちこちオードリー』(テレビ東京系)で若林が次のようにも語っていた。
「今このクイズはボケる感じなのか、当てにいく感じなのかが、人間が同じ場所にいないとわかんないね」
バラエティ番組でクイズが出た際、芸人たちが大喜利的なボケ回答を続ける場面はおなじみだ。早めに正解を出してしまった芸人に「もっと遊ばせろよー」と周囲がツッコむところまで含めてお約束。もちろん、いつまでもボケ続けるわけにはいかないので、ある程度の頃合いで誰かが正解を答えるのだけれど、若林いわく、そのタイミングがリモートだとわからない。空気が読めない。
「同じ現場だと空気ってあるわけじゃない。微妙な表情筋とか、目の輝きとかで、今この流れだなとか把握してんのかな? リモートだとわかんないじゃん」
これに春日が「リアクションがあるからじゃない?」と答えていた。番組内では「(お前が)リアクションを語るなよ!」と若林が春日にツッコんで笑いに変えていたのだけれど、なんだか本質的というか、日々のコミュニケーションがどうやって円滑に進んでいるかを言い当てているようにも感じる。私たちは他人の反応をその場で感じながら、自分が何を語るか(語らないか)をその都度選択している。このいつもの仕組みが、身体が別々のところにあるリモートでは働きにくいということなのだろう。
ところで、テレビでコロナ対応が図られてからよく見るのがフワちゃんだ。もちろんそれ以前から人気だったのだけれど、この間、さらに出演が増えている印象がある。出演本数以上に、活躍場面が増えているということかもしれない。
たとえば、18日の『しゃべくり007』(日本テレビ系)はソーシャルディスタンス対応が図られ、一部の出演者は別室からのリモート出演になっていたのだけれど、フワちゃんはここでミキ・亜生が仲良くしている「亜生軍団」の一員としてスタジオに登場。くりぃむしちゅーの上田晋也の代わりにMCとして場を回し、そのうまくできなさや、強引に自分のペースに持っていく感じが面白がられていた。
その他、19日の『ウチのガヤがすみません!』(同)、21日の『ダウンタウンDX』(同)、23日の『激レアさんを連れてきた。』(テレビ朝日系)、同日の『よなよなラボ』(NHK総合)などにも出演し、やはりインパクトを残していた。
フワちゃんがこのタイミングで引っ張りだこなのはなぜか? ひとつには、YouTuberでもある彼女は、自宅でリモート収録をする際、機材のセッティングなどに慣れている、ということがあるのだろう。
また、23日の『よなよなラボ』でフワちゃんは、自身のポジティブさの源泉を聞かれて語る。
「なんか最高なことがあったとき、女子ってさ、すぐにさ、『ちょっと聞いてくんない?』って言うじゃん、みんなに。『みんな聞いて』の心を忘れないことがすごい大事で」
フワちゃんはその「ちょっと聞いてくんない?」マインドで、人との距離を一気に詰める。バイクに乗っていて車にハネられても、「みんな聞いて」と病院のベッドの上で笑う自分の写真をSNSに載せる。
そんな、いい意味で空気を読まないパーソナリティが、リモート収録などで空気が読みづらいコロナ対応下の番組では生きているのかもしれない。
昨年、突如私たちの前に登場したフワちゃん。新型コロナウイルスの蔓延と前後してテレビ出演は2周目に入ったのではないかと思うけれど、なんだかテレビの当たり前として定着していきそうだ。
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