リアル記憶喪失は複雑で壮絶! 実録マンガ『交通事故で頭を強打したらどうなるか?』
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マンガではよく「記憶喪失」、つまり主人公やヒロインが記憶を失った後、愛の力で記憶を取り戻したり、記憶を取り戻してピンチを脱出したりというシーンを見かけますね。しかし、あまりに都合よく記憶がなくなったり戻ったりする輩が多いので、もしかしたら「記憶喪失」って、マンガの世界だけに存在するファンタジーなんじゃないか? とすら思っていました。
しかし、今回ご紹介する『交通事故で頭を強打したらどうなるか?』で描かれるリアル記憶喪失体験は、フィクションで描かれるようなキレイなものではなく、もっと複雑で壮絶である……ということを知らしめてくれます。
本作は、大和ハジメさんによる、タイトルまんまの体験を描く実録マンガ。2012年に話題になった『人間仮免中』(イースト・プレス)は、作者の卯月妙子さんが統合失調症の影響で突如歩道橋からバンジージャンプ、その結果、顔面がグシャグシャになり、生死をさまよい、そこから立ち直るまでの人生を描いたマンガでした。本作もコンセプトとしてはそれに近いものを感じますが、脳の障害が引き起こすさまざまな現象がリアルに描かれているというところはまったく違います。
病院で意識が戻り、目が覚めたシーンから始まります。どうやら自分は事故に遭って気を失っていたらしい、早くリハビリをして退院しないと……そんなふうにハジメさんが考えるのは、ある意味、当然です。しかし、家族や病院の人たちの言っていることと、何か話がかみ合いません。
「すごいね! 19歳の意識に戻ったんだね!」
別にアイドルのようにサバを読んでいたわけではなく、本当に母親の言っていることがよくわからない、話がかみ合わない――そう感じるハジメさん。自分はてっきり、事故に遭って以来、初めて意識が戻ったのだと思い込んでいますが、実はそれよりも前から、自宅に帰ってご飯を食べたり、テレビを見たり、囲碁のゲームをやったりと、いろんな行動をしていたらしいのです。しかし、ハジメさん自身には、その時の記憶がまったくないのです。
実は事故の直後、ハジメさんの両親は病院に呼ばれ、医師から、このまま意識が戻らない可能性もあること、目が覚めたとしても障害が残ることなど、かなり厳しいことをハッキリと言われています。
「ここまで酷いのは見たことない」
バッサリと言い切るお医者さん。ただでさえショックを受けている両親に対して、そんなにはっきり言っちゃうの!? ストレートすぎじゃない?
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