緊急事態宣言の解除間近、テレビ業界で収録再開に向け“あの手この手”の制作案が浮上
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政府の緊急事態宣言が25日にも全面解除される。引き続き、感染防止に努めるよう各都道府県レベルでは厳しい段階を踏んで社会経済活動に結び付けるが、これに喜んでいるのはテレビ業界だ。
「ようやく先が見えてきた。本当に長かったですよ……」と話すのは某在京キー局の編成担当者。東京では3月に入ってから「ドラマ、バラエティー番組の収録が徐々に止まり始めて4月に入って政府の緊急事態宣言が発出されてからは完全にストップ。報道、情報番組は今でも可能な限り維持していますが、スタッフは最小限でリモート出演が多い。とても以前のような雰囲気、状況ではない」(同)と明かす。
“不要不急”とされていたバラエティーについては「番組によっては3月下旬あたりから総集編、傑作集などでしのいでいます。もう、2カ月ほど再放送を続けているのと同じで、視聴者離れが心配されていた。もっとも、安全に配慮してリモート出演でのバラエティー番組制作も最近では徐々に増えてきていますが、やはり迫力はかけますから」(同)という。
そのなかで、今後の収録方法も水面下では議論されている。
「スタジオでひな壇形式でやる場合は、人数を間引きして半分は別室モニター出演になるため、弁の立つタレントや話題の人が優先的にスタジオに呼ばれるでしょう。また、最小限の人数での収録という観点では、車でのロケトーク番組もハードルが低そうだと案が出ている。技術スタッフが操る大きなENGカメラではなく、無人の定点カメラを事前に仕込んでおけば、ある程度の収録はできますから。ただ、密にならないように社内をアクリル板などで仕切る必要はありそうですね」(バラエティー制作会社社員)
同様に検討されそうなのが街中を歩くロケ番組で「人気のない田舎からスタートしようとか、街頭でのインタビューは当面、止めておこうとかという話が出ている」(同)という。
いずれにせよ、何らかの形でテレビ業界も“再始動”に向けて動いていることは間違いないようだ。
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