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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『家つい』3度登場のベリーダンサー

『家、ついて行ってイイですか?』が3度声をかけたベリーダンサーと、デジャブばりに繰り返される同じくだり

同じくだりが2度3度と繰り返される不思議な映像

 さらにさかのぼること10カ月前、18年1月、中野駅で女性スタッフが声をかけたのは、やはりあのベリーダンスの女性だった。彼女はこのときも家について行くことを快諾してくれた。

スタッフ「ご年齢ってお伺いできますか?」

女性「年齢はちょっと。50歳以下です(笑)」

 年を教えてくれないのは、いつものことである。自宅を訪れると、やはり散らかっている。しかし、台所に布は掛けていない。相手が女性スタッフだからか、後の2回と比べると、対応も比較的ナチュラルだ。そして、やっぱり鏡が割れている。

「割れちゃったのね、ダンスの練習してて。立て掛けてて、何回もバッタンバッタンってなっちゃって」

 でも、もう1枚の鏡は割れていなかった。このときはまだ割れる前のようだ。

 冷蔵庫の中を見ると、いくつかの財布が保管してある。10カ月前に彼女が言った「前は財布入れてました」の「前」が、この日に当たるわけだ。またしても、見事な伏線回収!

女性「冷暗所に置いておくと、お金が増えるという風水を見たんで」

 でも、2年たっても女性はお金に困っているし、少なくとも風水は効いていないようだ。

 そして、彼女は今回も自慢料理を振る舞ってくれた。例によってカレーライスだ。そして、仕上げは大量のレモン汁ぶっかけ。あのときと同じレシピである。出来上がったカレーを食べた女性Dは一言。

「カレーの味より、レモンが強いんですね」

 スタッフのリアクションも見事に同じ。そして、やはり室内で女性がベリーダンスを披露してこの日のロケは終了した。デジャブか? というくらいに同じくだりを繰り返し続ける映像。ちょっとした無間地獄、まるで映画『メメント』を見ているような感覚に陥ってしまった。

 解せないのは、なぜ、彼女はいつも初見のような態度で取材をOKしたのかということだ。番組は追加取材で彼女の真意を問いただした。

スタッフ「以前、同じ番組で別のディレクターがお邪魔させていただいたじゃないですか? なぜ、それを教えてくださらなかったんですか?」

女性「3回取材を受けたら、テレビでダンスが放映されるかなと思って」

 つまり、彼女の台本通りに事は進んでいたということ。もくろみ通り、ベリーダンスはテレビで何度も放映された。

 笑えるのは、それぞれ別のスタッフが、ことごとく彼女に声をかけているという事実である。どれだけ食いつくのか!? 確かに、撮れ高を望めそうな人だから声をかけるのはわかる。各ディレクターのテレビマンとしての嗅覚が、まんまと働いた。でも、ちょっと強烈だから、お蔵入りになった。お蔵だから、スタッフ間で、この女性の情報を共有できてなかった。その後、新型コロナウイルス拡大の影響で過去素材を蔵出ししようとしたとき、この女性への数度のコンタクトが初めて発覚する……という流れだと予想できる。

 そういえば、この日の同じ時間帯、裏のTBS『水曜日のダウンタウン』では安田大サーカス・クロちゃんをターゲットにした過去の名作ドッキリが放送されていた。クロちゃんにぶつけるにふさわしい存在として、彼女は抜擢されたのだ。まさに、満を持しての出演だった。

 現在、例に漏れず、この女性も仕事はストップしているらしい。今は自宅で1日6時間の練習を自らに課し、自粛が終われば、よりレベルの高い踊りを見せたいと意気込んでいる。

女性「思いっきり外で踊りたいです」

 コロナが終息し、太陽の下で踊れる日を待ちわびているのだ。

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