「役者もマスク着用」に演劇関係者失笑! 新型コロナガイドラインでジャニーズ、2.5次元舞台はどうなる?
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エンタメ業界全体がコロナ禍で打撃を受ける中、さらなる混沌が懸念されている。
全国の国公立の劇場や音楽堂など約1300施設でつくる「全国公立文化施設協会」が発表した、感染拡大予防ガイドラインに賛否の声が飛び交っている。新型コロナウイルスの感染拡大で休業を余儀なくされている施設の再開に向けて提案された対策案は、「会場の換気」「入り口の行列に1メートル以上の間隔を作る」といった基礎的なことから、「観客とのハイタッチ」「プレゼント・差し入れ」「出演者の入り待ち・出待ち」をひかえるよう提案するものまで盛り込まれた内容になっている。
中でも、物議を醸しているのは出演者やスタッフに対しての「表現上困難な場合を除き原則としてマスク着用を求めるとともに、出演者間で十分な間隔をとるようにしてください」という一文だ。これに対し、舞台関係者やファンたちからの不満が噴出している。
声優の中田譲治は「ちゃんと現場の声を聴いているのだろうか? 経済的には理解するけど、個人的にマスク着用の舞台を観たいとは思わない」とツイッターでコメント。他にも「舞台上はすごく暑いのにマスクして演技するなんて無理」「本当に舞台のことをわかってる人が作ったガイドラインなんだろうか?」と、辛辣な意見が続々と寄せられている。
しかし実際、演劇において「マスクをして演じる」というのは可能なのだろうか? 演劇メディアのライターは「歌舞伎、ジャニーズ、2.5次元舞台、宝塚はまず無理でしょう」と語る。
「『マスク舞台』のバカバカしさを逆手にとって、あえて脚本を作ってみるという小劇場系の劇団とかは出てきそうですよね。あとは、三谷幸喜さんや野田秀樹さんなど、実験的なストレートプレイを作ってきた人たちは、逆にこの課題を面白がって揶揄するような作品を作ることができるかもしれない。
でも、歌舞伎、ジャニーズ、2.5次元舞台、宝塚など『ビジュアル』に大きな比重があるジャンルは難しい。特に、ジャニーズと2.5次元舞台はファンが演者の顔を見に行く側面も大きいので、マスクなんかされた日には楽しみが半減してしまう。マスクの下にマイクを仕込むとしても、息苦しさは変わらないでしょうし、歌や踊りがメインになるミュージカルなども厳しいでしょう」
「全国公立文化施設協会」が「表現上困難な場合を除きマスクを着用」というのならば、逆に「マスクを着用しても困難じゃない表現」とはどのようなものを指すのだろうか? 甚だ疑問である。復帰に向けての試行錯誤は始まったばかりだが、もう少し現場の声や状況を汲んだ提案が必要なのではないだろうか。
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