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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > リモート出演、一長一短の本音

テレビ番組で大流行りする“リモート出演”、制作スタッフによる一長一短の本音とは?

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 感染拡大防止の観点からジャンルを問わず「リモート出演」が多いテレビ番組。だが、裏では問題や課題も多数発生している。

 あるローカルテレビ局の情報番組制作スタッフは「本格的にリモート出演が増えたのは4月になってから。当初は東京や大阪から出演者を移動させるリスクがあり、取り入れた部分があったが、今はそもそもスタジオに多くの出演者を集めては“3密”となるため、長距離移動の出演者でなくても、リモート出演をお願いしている」と明かす。

『報道ステーション』(テレビ朝日系)を見るまでもなく、番組出演者から罹患者が出れば、大騒ぎになるのは容易に想像できる。だが、リモート出演自体は「緊急的な対応策」と位置づけされており、「このまま恒常的にこのスタンスが続くのは正直なところ、つらい」(同)と語る。

 現在、リモート出演はいくつかのパターンがあり、大まかには、①テレビ局まで来てもらい、別スタジオや会議室からの出演、②テレビ局から機材を出演者の会社や自宅に持ち込んで撮影しての出演、③出演者自身が機材を準備し出演の3パターンがあるという。

「基本的には“中継扱い”のためどうしても数秒の時差が生じてしまう。また、回線によっては映像の粗さが目立ってしまうこともあります。それでも①や②に関しては番組クオリティとしては何とか維持できますが、問題は③です。基本的には携帯電話のカメラを用いて、テレビ電話や無料通話アプリを活用することになりますが、とにかく電波が不安定な上、時差がさらに生じる。制作サイドが描いているようなスタジオとのやり取りが形にならないわけです」(同)

 現在は「巣ごもり」「おうち時間」などで在宅率が上昇、テレビ視聴率も軒並み上がっているとされているが「③を用いての出演者が多い場合、その恩恵も限定的ともっぱら」という。流行りのリモート出演も一長一短のようだ。

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/05/15 10:00
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