プロ野球、6月下旬の開幕へ向けて始動するも各球団で“スタンドプレー”続々
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公式戦開幕が明確に見えていないプロ野球界では11日、12球団代表者会議がオンライン形式で開かれ、6月中旬から下旬の時期での開幕を目指すことで一致した。
当初の予定だった3月20日から、はや2カ月が経過しようとしているのに開幕日がまだ決まっていない。そんな前代未聞の事態に各球団は続々と“スタンドプレー”に走り始めている。
「この日の夕方、日本野球機構(NPB)の斉藤惇コミッショナーは今月末までの感染状況を見て開幕準備を整える」ことを条件に、来月中の開幕を示唆。同時に7月に開催予定だったオールスターゲームについて史上初の中止を発表。公式戦の試合数削減も公言した。本来なら12球団でもっとまとまって意思統一を図る必要があるが、内情は「各球団の判断がバラバラです」(球界関係者)
「楽天は親会社の意向で8日に自主練習を再開させたばかり。とてもじゃないが、6月開幕なんてできない状況です。ほかの球団も基本的には自主トレに毛が生えたレベルの練習が続いており、選手によっては自主トレ前の12月ごろの状態に体が戻ってしまった、なんて話もあるほど」(同)
そんな中、開幕すると踏んで、突っ走る球団も出てきた。
「巨人はこの日を含めて今後、本拠地の東京ドームでの練習を増やす構えのようです。専用球場ではないので、借りるには相当な費用が発生しますが、それでも練習を増やすってことは当然、開幕すると原監督も考えているからでしょう。12球団で唯一、報道陣の取材が許可されている広島は、今月中に実戦を想定した紅白戦の実施を示唆した。こちらは、市民球団のため他球団ほど資金に余裕がないのは明らかで、意地でも開幕させる雰囲気が漂っています」(同)
12日には12球団臨時オーナー会議がオンライン形式で開かれる。しかし、遠征試合での移動リスクをはじめ、ベンチ周辺での具体的な“3密”解消策は、今のところ何ら提示されていない。まだまだ問題は山積みだ。
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