整針子の筋肉探訪【2】
三代目JSB・今市隆二「眉弓の男」──骨に宿し少年性とワイルドのマリアージュ
2020/05/11 13:00
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眉弓の発達がワイルドさを強調
ただ、少年ぽい骨格に反して、顔つきは実にワイルドで男らしい。それはなぜかというと眉弓(びきゅう:眉部分・眉間の骨のでっぱり)が発達しているから。例えば、頭蓋骨の骨格標本を見るときに、眉弓の発達具合でその頭蓋骨が男性のものか女性のものか、だいたいわかります。なぜなら男性の多くは女性に比べて、眉弓が発達しているからです。今市さんは男性の中でも特にがっしりとした眉弓をしています。そのため、よりワイルドでゴツい印象を受けるんですね。
また、これにより今市さんはおでこを出すか出さないかで、顔の印象が180度変わるのも面白いです。前髪をおろして眉弓を隠すと少年性が強く押し出されるので、まるでハリウッドのジェンダーレス女優のような風貌になります。前髪だけでこれだけ印象が変わるのも、魅力的ですよね。
華奢な関節、丸みのある後頭部と、かわいい系になりかねない中性的な骨格を持ちながらも、筋肉と口髭と眉弓で男性の記号がプラスされている。今市さんは、“ゴツいけどまろやか“という独特のバランスを体現していると思います。「かっこいい」とか「かわいい」とか、そういう単純な言葉では表しきれない、「ゴツまろやか」という唯一無二の存在、それが今市隆二さんの体と骨の魅力です。
最終更新:2020/05/11 13:00
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