乃木坂46にジャニーズも…無料ネット配信で新規ファン“地引き網”状態! 零細アイドルグループは消失の危機で格差より広がる
#アイドル #ジャニーズ #ハロー
乃木坂46が5月7日までの3日間、2017年夏に開催した全国ツアーの東京ドーム公演の映像をYouTubeの公式チャンネルで生配信した。7日にはグループの公式Twitterアカウントでメンバー手作りのおつまみが紹介され、Twitterでは「#おうちでドーム」「#ドームでおつまみ」などの関連ワードが続々とトレンド入り。同時視聴者数は一時37万人を超え、オンラインコンサートは大盛況のうちに幕を降ろした。
「乃木坂46は、本来であればこの日程で東京ドーム公演を予定していて、卒業する白石麻衣さんを華々しく送り出すはずだったのですが、新型コロナウイルスの影響で中止になってしまいました。白石さんの卒業も延期されたので、一部のまいやんファンからは密かに喜ぶ声も出ていたのですが……とはいえ、握手会はもちろんコンサートまでなくなったことで、ファンはフラストレーションを溜めています。運営サイドとしても、今回のコンサート配信は、ファンの”ガス抜き”のためのサービスという側面もあるのでしょう」(アイドルに詳しいライター)
乃木坂46に限らず、コロナ禍をきっかけにオンラインでのコンテンツ配信に乗り出したアイドルグループは多い。
ジャニーズ事務所も、3月下旬にYouTube公式チャンネルで無観客ライブ「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」を配信。これを足がかりに、有料映像配信サービス「Johnnys net オンライン」を開設し、5月2日にはその第一弾として嵐のファンイベント「嵐のワクワク学校」を配信スタート。ファンは嵐メンバーの映像コンテンツを“Stay Home”でじっくりと楽しめる。
「モーニング娘。’20 やアンジュルムなどが所属するハロー!プロジェクトも、この時流に乗っています、ハロプロはライブパフォーマンスに力を入れることで熱狂的なファンを得てきましたが、今年は毎春恒例のハロプロの全グループが集うコンサート『ひなフェス』も無観客で行い、その一部を動画配信サービス『dTV』などで生中継をしていました。そもそもハロプロはコロナ以前から、公式YouTubeチャンネル『ハロ!ステ』などにメンバーによるトーク動画などのコンテンツを多くアップしており、その充実っぷりは他グループのファンが羨ましがっていたほど。
ハロプロに限らず、在宅率の増加でネットコンテンツの需要は高まっていますし、SNSで話題になりやすいこともあって、これまではリアルイベントに注力していた大手アイドルグループも、ネット進出を強化しているという印象です」(前出のアイドルに詳しいライター)
大手アイドルたちの“大判振る舞い”が続くが、アイドル業界全体を見渡せばこんな懸念も。
「もともと人気の高い大手グループが無料コンテンツを充実させてファンの間口を広げる一方で、零細アイドルグループはそこまでの体力や資金力は当然、ありません。ライブやリアルイベントも当面はできませんし、運営資金の捻出もままならないばかりか、メンバーとの距離が広がることで“ファン離れ”も危惧されるという悪循環です。
こんな状態が続けば、弱小アイドルグループは壊滅状態となり、アイドル業界でも”大手至上主義”が進むでしょう。昨今のアイドルブームは数多のグループで盛り上げてきたわけですが、終焉を迎えてしまうかも知れません」(同)
コロナ禍で大ダメージを受けている業界のひとつに外食業界も挙げられる。コロナ収束後には、街から個人店が消滅し、画一的な大手チェーン店しか残らないという未来も懸念されているが、アイドル業界も同じ危機に瀕しているのかも知れない。
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