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日刊サイゾー トップ > エンタメ > テレビ  > 『チコちゃん』唐沢寿明がボケまくり
『チコちゃん』レビュー

『チコちゃんに叱られる!』隙あらばボケようとする唐沢寿明

ワイプからも漂う、唐沢寿明の執念

 続いてのテーマは「なんで最後に走る人をアンカーって呼ぶの?」。ここでまた、唐沢が適当なことを言い始めた。

唐沢「アンカーって錨の意味もあるんでしょう? だから、いかりや長介だよ」

岡村「あの人、考える気ありません!」

チコちゃん「ダメだ、こりゃ」

 いつ面白いこと言おうか絶えず考えているのが、唐沢はバレバレである。もう、ワイプに映る表情がそういう顔をしている。チコちゃんが発表した答えは「最後の頼みの綱なんだけど、本当は綱の最後の頼みだから」だった。

 アンカーという言葉は、英語で「錨」という意味だ。錨とは、船が停泊する際に流されてしまわないよう水底に沈める重りのこと。この錨を表すアンカーという言葉は、陸上や水泳のリレーで使われるより先にあるスポーツで使われるようになる。実は、それは綱引きだった。綱引きのアンカーとは、最後尾で綱を引いている選手のこと。最後尾にいる選手、すなわち、綱を引き分けないようにどっしりと構えて重りになる選手という意味だ。チームにおける最後の頼みの綱のような存在。まさに、船が流されないように錨のような役割を果たしている。そこから、次第に“最後の選手”という意味で陸上や水泳でも最後の選手をアンカーと呼ぶようになった。

 ほかの分野でも、頼みの綱という意味でアンカーという言葉が使われるケースはある。サッカーでは、ディフェンス陣の一歩前のところにいて攻撃の起点となるパスを味方に出す攻守の要になる重要なポジションをアンカーと呼ぶ。日本代表では過去に長谷部誠が務めたポジションだ。ニュース番組では、記者が取材した情報を最後に視聴者に伝えるキャスターだったり、中立な立場で番組を取り仕切る司会者をアンカーと呼ぶ場合がある。また、アメリカの海軍兵学校では一番成績の悪い卒業生のことをアンカーと呼んでいる。海の一番底にあるのが錨なので、全生徒の中で成績が一番底にある生徒をアンカーと呼ぶのだ。

歯磨きのすすぎは1回だけでいい

 この日、最後のテーマは「虫歯の虫ってなんの虫?」で、チコちゃんが発表した答えは「ストレプトコッカス・ミュータンス」だった。意外にもひねりのない普通の回答、ストレートに菌の名前だな……。

 虫歯を作り出す虫の正体はストレプスコッカス・ミュータンスで、通称「ミュータンス菌」と呼ばれている。ミュータンス菌が作る2つの物質が虫歯の原因になる。その1つはグルカン。ミュータンス菌は食べカスの中にある糖質を餌にして、グルカンというネバネバした物質を作り出す。このグルカンは粘着性が強く水に溶けにくいため、いったん歯に付着するとうがいなどをしても取れない。そして、ミュータンス菌はグルカンを住処にして増殖する。グルカンの中に住みついたミュータンス菌が食べ残しの糖を食べて酸を作るのだ。この作られた酸が歯の表面を溶かし、そして虫歯になる。つまり、ミュータンス菌が食べ残しの糖を餌にしてグルカンという住処を作り増殖、その中で作り出した酸が歯を溶かし虫歯にしていたのである。

 最後に番組が、虫歯になりにくい歯の磨き方をレクチャーしてくれた。大切なのは、磨く順番を決めること。例えば、左の奥歯から始めたらそのままずっと表面の前歯を通り、そして途中で歯ブラシを持つ手を変えて右の奥歯を磨く。いろんなところを磨いてしまうとどこを磨いていないのか忘れてしまうからだ。順番を決めることによって磨き残しがない正しい歯磨きができる。そして、すすぎは1回で大丈夫。何度もすすいでしまうと、歯磨き粉に含まれる虫歯を予防する歯をコーティングする成分まで全部流されてしまうのが理由。1回のすすぎを30秒間ほど続けることによって虫歯を予防するコーティング成分が口に中全体に行き渡り、虫歯を予防する効果を発揮するというわけだ(小さい子どもには推奨されていない)。

 そうなのか、口の中の歯磨き粉が残っていると気持ち悪いので、何回もゆすいでいたな……。今後、改めよう。

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