マクドナルドとN.W.A、儲かった人から学ぶ「しぶとく生きれば巻き返せる」という心得【自粛中だから見たい景気がいい映画3本】
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“陽”と“陰”の景気の良さ②『ストレイト・アウタ・コンプトン』(2015年)
ベルフォートと同じく、90年代前半にかけてめちゃくちゃ儲かっていた人たちの映画が『ストレイト・アウタ・コンプトン』だ。こっちはウォール街ではなく、ロサンゼルスで最悪の治安を誇るコンプトンからギャングスタラップで成り上がったグループであるN.W.Aのお話である。
ドラッグの売人だったイージー・E、地元でDJとして細々と活動していたDr.ドレー、真面目な学生なのに警官にいじめられるのが我慢できないアイス・キューブの3人を軸に(N.W.Aにはほかにもメンバーがいたけど、この映画はドレーとキューブがプロデュースしており、必然的にこの3人にスポットが当たっている)、初期ヒップホップのスタンダードだったパーティーラップとは大きく異なる過激なパフォーマンスで成り上がった彼らの軌跡を追った映画だ。
貧乏長屋で細々と暮らしていたN.W.Aの面々が、大成功してツアーの合間に遊びまくる様は凄まじい。ベッドルームには大量の女を呼びまくり、所構わず乱交パーティーを繰り広げる。おまけに部屋の中には大量の銃器を持ち込んでおり、喧嘩を売られても即対応可能。一説には「N.W.Aのメンバーの経験人数はAV男優並み」とも言われるが、そりゃこれをずっと繰り返してたらそのくらいの人数になるわと納得である。
また、N.W.Aが空中分解状態になっちゃった後、ドレーが始めたデス・ロウ・レコードの景気の良さも印象的である。なんせ共同経営者のシュグ・ナイトはほぼギャング。プールサイドで乱痴気騒ぎをするような「陽」の景気の良さではなく、薄暗いスタジオにいろんな煙が立ちこめ、そのど真ん中で闘犬をやっているような「陰」の景気の良さである。景気の良さにもいろいろ種類があるのだ。ヒップホップはいつも我々に大事なことを教えてくれる。
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