Netflixがマイケル・ベイに託した160億円!『6アンダーグラウンド』から学ぶ“正しいお金の使い方”【自粛中だから見たい景気がいい映画3本】
#映画 #Netflix #自粛 #ネトフリ #マイケル・ベイ #ライアン・レイノルズ #シャザム #6アンダーグラウンド
ネトフリ映画の傑作 ③『6アンダーグラウンド』(2019年)
億万長者、ヒットマン、スパイなどの凄腕のプロたちが、自らの死を偽装して自警団を結成。存在の消えた“ゴースト”となって、法では裁かれない冷酷な独裁者を倒す危険なミッションに挑む――。
Netflixが製作費1億5000万ドルを「ハリウッドの破壊王」マイケル・ベイ監督に託したのは、正しいお金の使い方と言わざるを得ません。その巨額の予算で彼が撮ったのは、高級車のカーチェイスや爆破、過度の人体破壊などでした。景気がイイ!
今年のゴールデン・ラズベリー賞に「人命軽視および公共物破損が目に余る作品賞」が設けられましたが、「この映画がノミネートされないのは納得できない」「アカデミー賞と同じくラジー賞もネトフリを軽視するのか」と私の周りのごく一部で物議を醸しました。
大声で怒鳴り合いながらのカーチェイス、ミスしまくりの潜入任務、仲間が笑気ガスを吸ってしまってヤバくなるなど、いつもの「ベイ節」もたまりません。この手のスパイ潜入モノは「作戦がうまくいくか」というハラハラ感が肝ですが、この映画は作戦のほとんどが行き当たりばったりなので「主人公たちが次に何をやらかすのか」という別次元のハラハラが味わえます。彼らに比べたら『ワイルド・スピード』の走り屋チームがインテリ集団に見えてきます。でもその清々しいまでの豪快さが魅力なのです。
そんな大ざっぱな連中ですが、「独裁者は許さない!」という気持ちだけは一致しています。それも、あくまで自分たちの名誉より圧政に苦しむ民衆を解放するため。そんなことができるのは、困っている人を助けたいという信念と、リーダーの億万長者(ライアン・レイノルズ)が「正しいお金の使い方」をしているからなのです。ほら! やっぱりお金は正しく使うべき!
以上です。ここに挙げた3本はジャンルこそバラバラですが、「景気のよさ」と「見た目も価値観も違う人たちが協力して強大な敵を倒す」という点は共通しています。毎日が不安で心がとげとげしくなってしまう今だからこそ、他人をいたわり、困っている人には手を差し伸べ、分断を煽る奴には中指を立て、お互いに協力する気持ちが大切だと思います。そしてこんな景気のいい映画がバンバン公開される平和な日が来るまで、ガンガン映画を観てがんばりましょう!
●ビニールタッキー
1983年生まれ。静岡県在住。映画ファン。海外映画が日本公開されるときのトンチキな宣伝を観察・収集するおもしろ映画宣伝ウォッチャー。
ブログ「第9惑星ビニル」〈https://planetvinyl.hatenablog.com/〉管理人
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事