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“映画ファン”・ビニールタッキー推薦

Netflixがマイケル・ベイに託した160億円!『6アンダーグラウンド』から学ぶ“正しいお金の使い方”【自粛中だから見たい景気がいい映画3本】

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、ゴールデンウィークにもかかわらず自粛を強いられれている我々に残された最後の(?)娯楽、それが「おこもり映画鑑賞」である。こんな時期だからこそ見たい「否が応でも免疫が上がりそうな景気のいい映画」を好事家たちが紹介する! 第3回目は知る人ぞ知る“映画ファン”ビニールタッキー氏が登場!

Netflixがマイケル・ベイに託した160億円!『6アンダーグラウンド』から学ぶ正しいお金の使い方【自粛中だから見たい景気がいい映画3本】の画像1
マイケル・ベイ(Getty Imagesより)

 こんにちは、ビニールタッキーです。今回「今こそ観たい!配信で観られる“景気のイイ”映画」というテーマで3本映画をオススメしてほしいとお話をいただきました。確かに先行きが見えず不安ばかりの昨今、景気のいい映画を観て気分をアゲよう! という心持ちは大事だと思います。また、新作映画の公開が延期される中、配信やレンタルで映画を観てその感想を語り続けていくことが映画の未来を守ることになるはずです。

 というわけで私はそれぞれ「お話の景気がイイ」「見た目の景気がイイ」「予算の景気がイイ」映画3本をご紹介したいと思います。

①『シャザム!』(2019年)

Netflixがマイケル・ベイに託した160億円!『6アンダーグラウンド』から学ぶ正しいお金の使い方【自粛中だから見たい景気がいい映画3本】の画像2
Netflix/アマゾンプライム・ビデオ/U-NEXTほか

 幼少期に母親と生き別れ、里親を転々とする孤独な少年ビリー(アッシャー・エンジェル)はひょんなことからスーパーヒーロー「シャザム」に変身する能力を手に入れる――。

 全身タイツに筋肉モリモリなのに行動が15歳の少年レベルという「見た目は大人・中身は子ども」のシャザム、つまり変身後のビリーを、ザッカリー・リーヴァイが「マジで中身が子どもなんじゃないの?」と思えるくらいのびのびと演じています。

 世界を救うほどのスーパーパワーで自販機を壊したり、人前で大道芸して小銭を稼いだりとしょうもないことに使う様子には笑ってしまいます。そしてコメディという点では、ビリーが引き取られた里親家族の子どもたちが性格も見た目もみんなバラバラで、そのチグハグな会話や間の抜けたギャグも冴え渡っています。

 しかしこの映画で最も「景気がイイ!」と感じるのは終盤の展開です。ネタバレになるのでここでは伏せますが、私は全く予備知識なしで観たので「えっ! そんな楽しいことしてくれるの!?」と本当に驚きました。「もしヒーローになれたらどんな能力がほしい?」という子どもの夢のようなことを、全力で実写化してくれる景気のよさとサービス精神に感動します。

 そんな景気のいいお話でありながら、最終的には自分の居場所がないと思っていた少年が自分の家を見つけるまでのお話でもあります。思いがけずスーパーパワーを手に入れたビリーが、その力の正しい使い方に気付いてそっとつぶやく「意味ないよ、分かち合えない力なんて 」というさりげない言葉が胸に染みる良作です。

 ②『キング・オブ・エジプト』(2016年)

Netflixがマイケル・ベイに託した160億円!『6アンダーグラウンド』から学ぶ正しいお金の使い方【自粛中だから見たい景気がいい映画3本】の画像3
Netflix/アマゾンプライム・ビデオ/U-NEXT/FODほか

 神と人間が共存する古代エジプト。暴君セト神(ジェラルド・バトラー)に王座と「神の眼」を奪われたホルス神(ニコライ・コスター=ワルドー)は、人間のコソ泥ベック(ブレントン・スウェイツ)と手を組み王座奪還の旅に出る――。

 古代エジプトでは神と人間が共存し、神は人間より少しデカくて黄金の血が流れている……という設定に「ちょっと待ってくれ」と思われるかもしれませんが、安心してください。神々が全身金ピカの獣人スタイルに変身して大暴れしたり、太陽神ラー(ジェフリー・ラッシュ)が宇宙空間で太陽を引きずって地球の周りを回る「天動説の実写化」が出てきたりしたあたりから、「これはそういう映画なんだな」と受け入れることができます。

 ほかにも、軌道エレベーター級に巨大なオベリスクや、大量増殖するトト神(チャドウィック・ボーズマン)や、神々の能力を手に入れたセト神が叫ぶ「俺は超合神だ!」というセリフなど、一つ一つの描写が極端で「景気がイイ!」と感じます。

 こう聞くと単なるアレなファンタジー映画なの? と思われるかもしれませんが、そうではありません。傲慢なホルス神は、取るに足らない人間だと思っていたベックに人を愛することや信じることの大切さを教えられます。「傲慢な人物が全く違う境遇の人物と交流することで改心する」というお話はいくつもありますが、それを金ピカキラキラなエジプト神バトルで見せてくれるのがこの映画の魅力です。

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