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『半沢直樹』やキムタク『BG』の放送中止も!? 緊急事態宣言延長に各テレビ局は大混乱

木村拓哉

 4月30日、テレビ業界に激震が走った。

 かねて、ウワサされていたが、政府が当初5月6日まで予定していた緊急事態宣言を1カ月程度延長する方向である意向を明らかにした。

 テレビ業界では、現状おおむね報道、情報番組を除き、ロケやスタジオでの撮影を中止。バラエティ番組では過去の傑作編を流すなど苦肉の策を講じてきたが、緊急事態宣言の延長で、さらにその事態が継続してしまうことになる。

 中でも深刻になるのは、4月クールで放送を予定していた連ドラの行く先だ。テレビ朝日系『特捜9』シーズン3(V6・井ノ原快彦主演)、フジテレビ系『SUITS』シーズン2(織田裕二主演)、日本テレビ系『ギルティ この恋は罪ですか?』(新川優愛主演)は、いったんスタートしたものの、収録済みのストックが切れて放送が中断した。

 7月クールは、どの局も延期となった東京五輪に向けてのシフトを敷き、力を入れた連ドラは少なく、休止する枠もあった。そのため、4月クールに全精力を投入し、7年ぶりの続編となる『半沢直樹』(TBS系、堺雅人主演)、『BG~身辺警護人~』シーズン2(テレビ朝日系、木村拓哉主演)、『ハケンの品格』シーズン2(日本テレビ系、篠原涼子主演)など注目ドラマが、ズラリ目白押しだったのだ。

「『半沢直樹』は第2話の途中までしか撮影できていないことが明らかになっていますし、どの作品も同じようなものでしょう。緊急事態宣言が6月上旬に解除されたとして、そこから撮影を再開しても、6月中にオンエアを終えるのは、どう考えても困難。そうなると、4月クールと7月クールをまたぐ形にするか、まるまる7月クール放送に延期するか、予定の話数を減らすか、放送自体をあきらめて中止するしかありません。いずれにせよ各テレビ局にとっては、究極の選択をせざるを得ません」(テレビ制作関係者)

 どういう形にせよ、時期がずれても、予定通り放送ができればまだいい。各局の編成や、出演者のスケジュールが調整つかなかったりすれば、放送そのものの中止が現実味を帯びてくる。緊急事態宣言の“再延長”があれば、なおさらだ。特に『半沢直樹』や『BG』は主演者を説得して、ようやくこぎ着けた続編だけに、放送中止だけはなんとか回避したいところだが……。

最終更新:2020/05/02 12:00
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