リモート出演でも通常営業の阿佐ヶ谷姉妹とデヴィ夫人
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テレビウォッチャーの飲用てれびさんが、先週(4月26~5月2日)見たテレビの気になる発言をピックアップします。
劇団ひとり「照明を買ったんですよ。自前で買いました」
テレビ番組で、タレントのリモート出演が増えている。もちろん、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐという目的からだ。離れた場所にいる人たちがオンラインで一堂に会し、番組を作り上げる。でも、画質や音質は必ずしも良くなく、声が遅れて聞こえたりもする。なんだか時代の先端にいるようで、後端にいるようで、不思議な感覚になる。
リモート出演には、自宅から出演する場合と、テレビ局の別室から出演する場合とが主にあるけれど、自宅から出演するタレントはすでにおおむね決まっている。たとえば、サバンナ・高橋。彼がリモート出演していた29日の『今ちゃんの「実は…」』(朝日放送)では、カメラに映った高橋の自宅を見た今田耕司がこう指摘した。
「インスタ映えっていうか、YouTube映えするソファーやな。リモート慣れしてんな、この画作り」
なるほど、部屋の後方に置かれた小物とか、ソファーの上のクッションとかがなんだかおしゃれで、リモート出演時の小さな画面に合わせて配置されているようにも見える。いや、タレントの自己演出としてそういう準備はあって当たり前だけど、リモート出演の番組が始まり1カ月を過ぎ、部屋の演出も含めた「リモート慣れ」というか、新しい状況への切り替えがすでにタレントの間で始まっているのだなと感じた。
数年前にタレントからよく聞かれた話題は、東京オリンピック・パラリンピック関連の仕事を見越して英語の勉強を始めた、というものだった。しかし、迎えた2020年、実際には感染症対策が進むテレビ収録への対応が迫られている。未来予想は難しいなと思う。
そんな中、リモート出演への切り替えを大胆に進めているのが、劇団ひとりである。『中居正広のニュースな会』(テレビ朝日系)のコメンテーターとして準レギュラーで出演している彼だが、2日の放送では「前回と何か雰囲気違うなと思いませんか?」と司会の中居に問いかけ、次のように話した。
「照明を買ったんですよ。自前で買いました。長期戦になりそうな感じがするんで、据え置きのをガッツリ買いましたよ」
カメラが捉えたのは、自室に置かれた2台の照明。貧素なものではなく、ちゃんとしたやつだ。さすが、『アメトーーク!』(同)の家電芸人の回の常連で、”ITボーイ”の異名も持つ劇団ひとり。ハード面での対応が素早い。
また、少し前になるけれど、4月22日の『家、ついて行ってイイですか?』(テレビ東京系)で、リモート出演していたゆきぽよが「メイクも1人でしました。たぶんこれからリモート収録が主流になると思うの。だから今ここで、自分でメイクするよってことをアピっとけば、みんな使いやすいでしょ?」と話していた。メイクや撮影機材など、そういう面での自己対応にすでに慣れていたり、これから素早く対応が可能な人が、コロナ禍でのテレビでの出演機会を増やしていくのかもしれない。
しかし、そんな中でも阿佐ヶ谷姉妹は揺るがない。住んでいるアパートに、これまで何度もカメラが入りロケをしていた彼女たち。コロナうんぬんの前から自宅がハウススタジオの様相を呈していたのだけれど、固定カメラを前に自宅で歌ったり踊ったりする様は、すでに堂に入っている。自宅からのリモート出演が当たり前になっていくプロセスというのは、要は多くのタレントが阿佐ヶ谷姉妹のようになっていくということなのかもしれない。
2020年、いつの間にか時代の最先端に阿佐ヶ谷姉妹がいた。未来予想は難しいなと思う。
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