今年の『27時間テレビ』は総集編に!? フジテレビの英断と嬉しい誤算 ドタバタの『24時間テレビ』とは雲泥の差
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日本テレビの小杉善信社長が、3月の定例会見で今年の『24時間テレビ』の強行を宣言し波紋を広げていることは当サイトでも報じたが、その後も大混乱を招いている。
「毎年多くの企画で参加をするジャニーズ事務所が、今年は協力できないと改めて通達したようなんです。大物芸能人が新型コロナウイルスで亡くなっている現状、タレントを使ってのロケは不可能。コロナ騒動の前に撮影していた素材もあるようですが、スタッフに感染者が続出した場合は編集も間に合わないため神経をすり減らしながら作業に当たっており、現場は疲労困憊しています」(民放関係者)
現場のスタッフだけでなく、上層部やスポンサーも含めて心配の声が多く上がっているという。
「視聴率でいまなお絶好調の日テレですが、今回の『24時間テレビ』を放送することでバッシングが加熱してイメージも悪化し、他番組の視聴率にも影響することが懸念されています。役員などの幹部からも、中止や総集編にすべきとの声が上がり始めているようです」(同)
そんな中で、24時間テレビの対抗馬として長年放送されていたフジテレビの『27時間テレビ』は、早々に方向性を決めたようだ。
「チャリティー路線の『24時間テレビ』とは違い、バラエティ色を前面に押し出している27時間テレビは、早くも総集編で制作に入り始めていると聞きます。しかも、年々放送の時期が後ろにズレ込んでいるのですが、今年は12月の放送も検討しているとか。これならば、管轄省庁である総務省からの指示であるテレワークの推奨にも適応できるし、なによりもロケをしなくていいので安全に制作できるため、素晴らしい判断だと、他の民放局からも称賛されているんです」(広告代理店関係者)
しかも『27時間テレビ』としては、このコロナ騒動をチャンスに活かせる可能性があるという。
「ここ数年、ビートたけしを総合司会に起用していますが、平均視聴率は10%を越えることがありません。しかも、ビートたけしのギャラは一番組としては破格の数千万円と高額で、一緒に司会をつとめる関ジャニ∞の村上信五の10倍以上とも言われているとか。
実は今年もビートたけしの起用が内定していて、関係者は『たけしさんのギャラが高すぎてVTRにお金をかけられない』と頭を悩ませていたところだったようです。総集編にすることで、体良くビートたけしの出演をキャンセルし、今年は総合司会をなしにして、村上信五とフジテレビアナウンサーだけで進行していく予定に切り替えるようです」(前出の民放関係者)
フジテレビにとっては嬉しい誤算ともいえるが、メリットは他にもあるという。
「『24時間テレビ』と同じく、『27時間テレビ』も系列各局に協力を求めて制作をしていたのですが、正直ローカル局にはなんのメリットもなく、苦情が相次いでいました。また、制作能力が低いローカル局には撮影や編集を任せられないため、フジテレビからスタッフが各地に飛んでサポートをしていたんです。そのカネも馬鹿にならない額なので、経費削減ができると大喜びしているようですよ」(同)
日本の夏の風物詩ともいえる『24時間テレビ』だが、今回ばかりはフジテレビを見習って、総集編にするべきだろう。
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