吉本興業とUUUMのYouTube本腰にテレビマンが恨み節「いくらなんでも節操なさすぎる」
#吉本興業 #YouTuber #UUUM
吉本興業株式会社と、HIKAKINやはじめしゃちょーら人気YouTuberのマネジメントを手掛けるUUUM株式会社が資本業務提携を締結したことを発表し、話題となっている。
両社は今後、吉本興業に所属するタレントのYouTubeチャンネルをUUUMと共同で運営していくほか、UUUM所属のクリエイターのマスメディア進出などで協業するという。
また、両社の取り組み第1弾として今月28日の夕方には、お笑いコンビ・キングコングの梶原雄太が開設したチャンネル「カジサック KAJISAC」にて、HIKAKINとカジサックによるコラボ動画が公開された。
吉本といえば、近年は梶原やオリエンタルラジオの中田敦彦のYouTubeチャンネル人気を集めるなど、所属芸人のYouTuberデビューが目立っていたが、バラエティ番組を手掛ける放送作家は語る。
「吉本には梶原さんや中田さんなど以前からYouTuberとして成功している芸人はいましたが、少し前まではその手のビジネスに積極的な中堅や若手の一部が自主的にやっているという印象でした。ただ昨年あたりから梶原さんの成功例やテレビ不況の深刻化などもあり、吉本もYouTubeビジネスに本腰を入れ始めていた印象です。
そのことは若手、中堅だけでなく、ここ最近の今田耕司さんや東野幸治さん、中川家らテレビ番組でも引っ張りだこのベテラン勢によるYouTube参入という現象にも表れている。今は新型コロナウィルスの感染防止策バラエティ番組の収録や地方営業、劇場公演などがストップしている状態ですが、吉本は『どうせやることがないならYouTubeを始めてみろ』と若手にも勧めているようです」
そうした中での今回のUUUMとの業務提携となったわけだが、インターネット上の反応を見てみると、「吉本がYouTubeでもデカい顔するようになりそう」「素人の活動の場所を吉本芸人が奪うような形」など批判的な声も少なからずあるようだが……。
「最近でこそ昔に比べるとかなり緩和されているとはいえ、もともと、YouTuberファンの中にはコンテンツの内容はもちろん、いわゆる普通の人が好きなことを自力でやり続けている真摯でひたむきな姿勢に魅力を感じているという向きも多く、商業的な匂いの強い芸能人のYouTube参入に対してアレルギー反応を示す人も少なくありませんでした。まして、それが個人でなく、芸能界屈指の大手事務所という巨大組織なればなおさらです」(同)
さらに、長年にわたるビジネスパートナーのテレビ業界の現場からは、吉本の今回の動きに対してこんな恨み節も。
「テレビ業界が未曾有の苦境にあえいでいるこの時期の発表には、『いくらなんでも吉本は節操がなさすぎる!』と怒っているテレビマンも少なくないですよ。『もうテレビは先がないから、これからはYouTubeビジネスに力を入れます』と宣言しているようなもんですからね。まして、吉本の岡本昭彦社長といえば“闇営業騒動”の際、『在京5社、在阪5社のテレビ局は吉本の株主だから大丈夫』と雨上がり決死隊の宮迫博之さんやロンブーの田村亮さんに言い放ったという話もあった。大手テレビ局との蜜月ぶりをアピールするあの発言のせいで、ウチらテレビ業界まで騒動の巻き添えを食らう形で世間から白い目で見られましからね。それでいて、舌の根も乾かないうちに今度はコロナ渦のこのタイミングでYouTubeビジネスに力を入れるというんですから……」(民放テレビ局の編成担当)
もっとも、テレビ業界内からは「広告費を見ても今やネットがテレビを超越していますし、吉本の動きは時代の流れに即しているとも思います。実際、佐藤健さんしかり、本田翼さんしかり、川口春奈さんしかり、他の大手芸能事務所も人気タレントのYouTuberデビューに力を入れていますから」(前出の放送作家)という声もある。
UUUMとタッグを組み、さらにYouTubeビジネスを加速させる吉本だが、その目論見は成功するのだろうか?
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