『M 愛すべき人がいて』放送延期相次ぐドラマ界で棚ぼた式に今期の“覇権作品”に!
#ドラマ #M 愛すべき人がいて
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、撮影中止・延期が相次ぐ今期のドラマ界。各局のプライムタイムのドラマについては、その多くが初回も放送できない状態だ。
「日本テレビ、TBSのプライムタイムのドラマは4月の時点でまだ1本もスタートしていない。フジテレビも月9の『SUITS』が2話まで放送するも3話以降は放送延期となってしまった。テレビ朝日は『特捜9』と『警視庁・捜査一課長』は放送されていますが、木村拓哉主演の『BG』が延期。テレビ東京はドラマBiz枠の『行列の女神~らーめん才遊記~』が放送されています。日テレ、TBS、フジテレビに対するダメージが特に大きいです」(テレビ誌記者)
今期は『半沢直樹』(TBS系)、『ハケンの品格』(日本テレビ系)など、人気作の続編も多くラインナップされており、ドラマ界全体の盛り上がりも期待されていた。
「もはや今期は諦めて、7月期以降に放送をずらすしかないのでは……との議論も始まっているようです。とはいえ、7月以降に撮影できる保証もないので、難しいところですが……」(同)
プライムタイムのドラマが放送できない一方で、午後11時台以降の深夜帯ドラマは放送されるケースも多い。『浦安鉄筋家族』(テレビ東京系)、『映像研には手を出すな!』(TBS系)など話題作も多いが、そのなかで圧倒的に注目の的となっているのが、『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)だろう。
浜崎あゆみの半生をモデルとした同作。かつての大映テレビのドラマを彷彿とさせるぶっ飛んだ脚本とオーバーな演技が話題だ。田中みな実が演じる眼帯をつけた秘書や、水野美紀が演じるド派手なスパルタダンス講師など、エキセントリックなキャラクターも多数登場している。
「浜崎あゆみの物語という話題性とツッコミどころ満載な内容で、少なくともインパクトを残せたのは事実。ツイッターなどで実況しながら楽しんでいる視聴者も多く、“作品としておもしろいかどうか”は別として、戦略的には大成功でしょう。
しかも、ほかのドラマがまったく放送できていないということで、『M愛』の存在感がより引き立ちます。下手すれば、このまま今期のドラマ界の覇権を握る可能性も高い。まさかの棚ぼたにスタッフも驚いているはずですよ」(制作会社関係者)
ちなみに、『M愛』の撮影状況はどうなっているのだろうか。
「その点は、やはり心配です。4月の上旬まで撮影を続けていたとの情報もあり、多少のストックはあるはずなので、それなりの形になってくれると思います。しっかり最終回まで完璧な形になるかどうかはわかりませんが、とはいえ、ここまで放送された2話分だけでもインパクトは十分すぎる。ある種、なんでもアリのドラマなので、後半グダグダになっても成立するというのは強いです」(同)
本当であれば『半沢直樹』や『BG』が覇権ドラマとなるはずだったのに、まさかの『M愛』が最有力候補になってしまうとは……。新型コロナウイルスの影響は計り知れない。
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