トップページへ
日刊サイゾー|エンタメ・お笑い・ドラマ・社会の最新ニュース
  • facebook
  • x
  • feed
日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 松浦氏の薬物疑惑がドラマの番宣に!?

エイベックス松浦会長の薬物疑惑、『M 愛すべき人がいて』の格好の番宣に!?

テレビ朝日公式サイトより

 違法薬物を使用した疑惑がニュースサイト『文春オンライン』(以下、文春)で報じられたレコード会社・エイベックス代表取締役会長の松浦勝人氏だが、その”豪腕ぶり”が改めて業界内に波紋を呼んでいる。

 文春が疑惑を報じた4月18日は浜崎あゆみの自伝的小説をドラマ化した『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日、以下M)の初回放送日で、話題のドラマにスキャンダルをぶつけてきた形だった。しかし、松浦会長は文春の取材に対して違法薬物の使用をきっぱりと否定。

 記事自体が元エイベックス社員の女性ライターからの告発だったこともあり、決定的な証拠が出てない状況で記事公開から1週間が経とうとするが続報はない。この尻すぼみな結果に対してか、松浦会長はインスタグラムに浜崎あゆみとのツーショットを投稿し、「俺たちは負けなかった」と勝どきをあげている。

「新型コロナウイルスの影響によって放送がどうなるかわからない状況でのスキャンダルでしたから、テレビ朝日の幹部は戦々恐々といった様子だったそうです。しかしながら、松浦会長は決してネタ元に尻尾を掴ませなかった。さまざまなメディアが文春に追従するように記事を出しましたが、ドラマ『M』の宣伝のようになっていますね。テレビ朝日としては痛し痒しといったところで、事態の推移を見守る判断となったようです」(週刊誌記者)

 そもそも、松浦会長はこの手のネガティブな報道を上手に利用してきた節がある。ドラマの放送決定したあたりからツイッター上で小室哲哉氏との関係性悪化をつぶやき、元AAAの浦田直也からの手紙を投稿したことによる炎上騒ぎを起こし、最近ではLDHのアーティストの写真を多数投稿。三代目J SOUL BROTHERSのファンから「やめて」とリプライが寄せられたらリツイートした上で反論を行ない、まるで自ら炎上を狙いに行っているかのようだ。

 件のドラマ『M』の原作中では小室氏とはわかりやすく対立的に描かれており、一連の小室氏との関係悪化についてのつぶやきは、作品へリアリティを持たせるための戦略だったという憶測も出回っている。実際、炎上するたびにネットニュースはこぞってネタにするので、それに味を占めたと言われてもしょうがないだろう。

「告発した女性ライターはエイベックスの社内でも有名な存在です。でも、『何が告発の目的なのか不明』だと同社の社員も首を傾げています。もともと、同社や松浦さんに対してのイメージは最悪に近いものなので『なんで今さら』というのが正直な感想のようで。松浦会長はそうした状況あえて逆手に取って、『M』の放送にスキャンダルをぶつけてきたじゃないかって、仲間内で話題にしてました」(音楽制作スタッフ)

 自身の炎上も厭わずドラマの援護射撃を行っているようにも見られる松浦会長だが、このような事象は過去に例がない。だが、在京キー局のテレビ局社員はありえない話ではないと語る。

「松浦さんといえば、『飲みに行け、遊びに行け、クリエイティブはそこにある』がモットー。接待にかけるお金が半端ないことでも有名です。自社が運営するダイニングバーで、あまりの豪遊に告発文が回ったことも。いまだになんだかんだで、業界内外の支持者が多いのも事実。松浦シンパがメディアの内外から働きかけてもおかしくはない」(テレビ局社員)

 もし本当に、スキャンダルさえもドラマの宣伝に利用したのなら……。大ヒットを作り出し、一世を風靡してきた彼の手腕はいまも冴え渡っていると言えるのかもしれない。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2020/04/27 06:00
ページ上部へ戻る

配給映画