新型コロナで美容クリニックと歯医者に不要不急の患者が増加「テロリストに見える」
新型コロナウイルス感染防止のため不要不急の外出自粛が要請されているにもかかわらず、美容クリニックや歯科医を訪れる患者が急増しているという。22日放送『直撃LIVE グッディ! 』(フジテレビ系)によれば、都内の美容クリニックでは現在も多い時で1日50人もの患者が来院するといい、待合室は“密”だという。
なぜ患者が急増しているのか。テレワークであれば誰にも会わずに術後のダウンタイムを過ごせ、今は外出時もマスク着用で顔が隠せるため、「今が施術を受けるチャンス」という考えが患者側にあるようだ。
取材に応じた看護師は、普段通りの営業を続けるクリニック上層部に「現状を改善してほしい」と掛け合ったというが、「休んでもいいですが、あなたの給料はないですよ」と言われてしまったという。「患者さん全員がテロリストに見える」と嘆くほど、精神的にも追い詰められているようだ。
『グッディ! 』は今月上旬に鼻の美容整形手術を受けた女性にも話を聞いていた。女性の職業は接客であり普段はマスクがつけられないものの、マスク着用が義務化されたことで手術を受けようと思ったそうだ。不要不急の外出はダメだとわかってはいるが、どうしてもやりたいという思いが勝ってしまったのだという。
ただ、『グッディ! 』のスポンサーには大手美容クリニックがついており、特集の後にも「シミ・しわ改善」を推奨するCMが流れた。
歯科医院でも不要不急の治療が増加
不要不急の治療をしに来る患者に怯えているのは美容クリニックだけではない。歯科医院も緊急性のない治療のために来院する患者が多いとして、歯科衛生士やスタッフが声を上げている。
今月13日には『とくダネ!』(フジテレビ系)が歯科医院の現状を放送。番組によると、外出自粛で時間に余裕ができたため、今のうちに歯のクリーニングなどをしようと考える人が増えているという。
なお、先月15日付けのアメリカ「ニューヨーク・タイムズ」紙は、新型コロナウイルスの感染リスクがもっとも高い職業は“歯科医師”だと報じている。
厚生労働省は今月9日までに、歯科医院で緊急性のない治療は延期も考慮することなどを求める連絡文書を出しているが、Twitterでは現在も「ホワイトニングをしに来ないでください」「院長が休診にしてくれない」など、歯科医院で働く人々の悲鳴が続々と投稿されている。
サイゾー人気記事ランキングすべて見る
イチオシ記事