中国『あつ森』発禁騒動に続報!『FF7』も発売禁止の危機に……習近平政権、ゲーム規制強化の裏側
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プレイ時間は1.5時間まで! 香川県も驚きの行き過ぎたルール
日本では18歳未満のゲームの利用を原則1日1時間を上制限にするという、香川県の「ゲーム依存症対策条例」が記憶に新しいが、中国の制限はこんなものではない。
まず、未成年には平日プレイ時間は1・5時間、祝日は3時間のプレイ制限が課せられる。そして22時から8時まで専用サーバーの稼働が終了し、この10時間はそもそもプレイができない。実名登録制を取り入れたことによって、プレイヤーの何もかもがオンライン上で政府に監視されるということだ。
大手台湾メディアの『三立新聞台』はこの規制に対し「中国共産党がインターネット規制を非常に重視していることがわかる」と分析し、「この『鎖国』行為は中国ゲームユーザーが得るはずだった無数のプレイ経験を奪うのではないか」と懸念している。
『あつ森』ファンである筆者からすると、平日1.5時間、休日3時間というプレイ時間はどう考えても足りない。8000ベル(ゲーム内通貨)という高値買い取りが行われる「タランチュラ」を無人島で目一杯捕まえるには少なくとも2~3時間かかってしまうし、家具の整理や「島クリ」と呼ばれる開拓を行うだけで休日を費やしてしまった……というユーザーも多いはずだ。また、「自由に交流、創作する」ことが売りの本作にてチャットの禁止やマイデザインの規制をされてしまっては、プレイしている意味がなくなると言っても過言ではないだろう。
当然中国のユーザーからは絶望の声もあがっている。しかし、そういった声も中国版ツイッター・Weiboではすぐに削除されてしまうため、“騒ぎになっているようには見えない”のが現状だ。
4月10日、中国報道官の華春瑩(ホァ・チュンイン)はアメリカに対し、「いつでも中国においでください。あなたたちは街にいる誰とでも話すことができますし、自由を享受することが可能です」と発言したが、その数日後に今回のゲーム規制が言い渡された。諸外国からは、「自由(笑)とは?」「ネタかな」と乾いた笑いが届いている。
自由な無人島生活を営むはずが、このような形で「不自由」になるとは、なんとも皮肉な話だ。だがしかし、一度与えた自由を奪うような規制が長期的に見て中国にどんな影響を及ぼすのか。その行方にも注視していきたい。
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