MacBookが家電量販店から一斉に消えた? テレワークに潜む“深刻トラブル”
#新型肺炎 #コロナウイルス #テレワーク
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言によって、企業で活発化しているテレワーク。パーソル総合研究所が4月17日に行った調査によると企業の正社員における実施率は27.9%。東京に限れば49.1%とほぼ半数で、今後さらに増加していく予想も立っている。
実際、テレワークになった大手企業の社員に話を聞くと「ずっと部内のチャットに入りっぱなしで気を使う」「テレワークになったことでより成果を求められるようになった」「休憩のタイミングがつかめず会社に行くより疲れる」といった怨嗟の声から、「ランチで堂々と酒が飲める」、「通勤時間がなくなったのでギリギリまで寝られる」「仕事をサボってもわからないから午前中に片付けて午後は動画を見て過ごしている」などという喜びの声までさまざまだ。
テレワークをする上で「Zoom」などのアプリを使ったオンライン会議も盛んに行われるようになっているが、飲食店におけるアルコール提供を19時までとする要請が出たことも手伝ってか、こうしたアプリを使った「オンライン飲み会」が、人気を博している。しかし、こんな落とし穴も……。
「仲の良い人たちとZoom飲み会をやってみたんです。家で気楽に飲めるし、かなり盛り上がって楽しくなってしまって……。エスカレートしてめちゃくちゃ酒を飲んだんですが、酔っ払いすぎて、仕事でも愛用しているMacBook Proに酒をこぼしちゃったんですよ!」(テレビ制作会社スタッフ)
Zoomをラップトップ型の、いわゆるノートパソコンで使用する場合、モニター上部に付いているカメラで撮影するために開きっぱなしで使うこととなる。キーボードが濡れる程度であれば問題ないが、このケースでは基板部分まで水分が侵入してしまい回路がショート。パソコンは沈黙し、二度と起動することはなかったそうだ。
そこに、さらなる落とし穴が待っていた。
「Zoom飲み会で酒をこぼしたのは馬鹿としかいえないですが、仕事でも使うので急きょ新品を購入しようと翌日、急いで家電量販店に向かいました。しかし、都内どころか関東全域で大手家電販売店のMacBookが完売状態。どうにか友人に頼み込んで、サブのマシンを借りている状態です」(同)
MacBookの在庫が底をついてしまっていたのか? 実はそこにも、新型コロナウイルスの影響が及んでいたようだ。
「現在、テレワーク需要もあってパソコン全体が品薄になっています。そのほとんどが中国で部品を生産しているので、新型コロナウイルスの影響により流通がストップしてしまったとか。品物がほとんど届かないんです。Apple Storeもすべて営業休止中なので、オンラインでの注文になりますが、それでも到着まで2~3週間かかります。MacBook Airの最新版が出たばっかりなのも、タイミングが悪かったのかもしれない」(ガジェット系ジャーナリスト)
実際、都内のヤマダ電機とビックカメラの店舗で居合わせた店員に尋ねてみたところ、どちらも「今はほとんど入ってきておらず、入荷時期も未定。ごくたまに少数入ってくることもありますが、すぐに売り切れてしまいます」とのこと。
さらに、どこのオンライン通販サイトでも、ハイスペックモデルを中心に、PCの品切れが目立つ状況だ。特にMacBookに関していうと家電販売店に入ってきても、Appleのオンライン通販と違ってポイントがためられるなどの恩恵もあり、すぐに売り切れることが多いのだとか。
「自宅作業やテレワークなどを行っている方が増えて、PC周りのトラブルはよく聞きます。『自宅の居間に置いといて小さなお子さんが踏んづけてしまい画面が割れた』『もともとボロかったものが突然動かなくなってしまった』『バックアップ用のハードディスクが会社にあり数週間バックアップできていない状況でのクラッシュ』など悲惨なケースも聞きました。みなさん、突然のテレワークなのでそこまで対策万全とはいかないようです」(同)
降って湧いたようなPC需要。長くは続かないかもしれないが、テレワークを行う際はご注意を。
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