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日刊サイゾー トップ > 連載・コラム > 週刊誌スクープ大賞  > すでに安倍首相には見切り
週刊誌スクープ大賞

二階幹事長と公明党もすでに安倍首相に見切り、コロナが収束した段階でお役御免に

 ところで、先般、プレジデントオンラインで書いた「羽鳥慎一モーニングショー」批判の拙稿が、1週間で60万PVを超えたという。

批判が批判を呼び、炎上したとは聞いていたが、喜んでいいのか?

 若干のインセンティブを支払ってくれるそうだが、なるほど、ユーチューバーというのはこうやって稼いでいるのか。

 私もユーチューバーになろうかな。

 諸君、今やるならモーニングショー批判ですぞ!

 ところで、前捜査一課長で現在は新宿署長を務める渡会幸治の再婚が話題だと、文春が報じている。

 ノンキャリの出世頭だそうだが、昨年5月に離婚が成立して、同じ課にいた40代の女性警察官と再婚したそうだ。

 その女性を他部署から自分の捜査一課に呼び寄せ、長らく社内不倫していたというのだ。

 かつては、捜査一課長が元部下の女性と不倫していて、更迭されたことがあったのに、今回はお咎めなしだそうだ。

 そうしたことへの不満が噴き出て、文春の記事になったということらしい。

 新宿署といえば、日本最大の署員数を誇る花形警察だ。不倫署長という不名誉を払しょくできるのか。前途多難のようだ。

 お次は、新型コロナウイルスで疲弊している交通行政や観光業の対策に追われている国交省のトップである赤羽一嘉国交相(61)。

 国会でバス会社の経営難について聞かれ、「一件も潰さない」と答え、無責任だという批判が省内から出て「アカバカ」と呼ばれていると、社会部記者がいっている。それも公明党である。

 その赤羽国交相が、4月4日(土曜日)、地元の兵庫県にある有馬温泉の高級旅館で開かれ、県内の旅館業や物産店の人間を集めた会合に出ていたというのである。兵庫県知事が「大阪や東京への不要不急の往来の自粛」要請を出していたが、兵庫はこの週末、感染者が急増しているのである。

 さて、積水ハウスから55億円を騙し取った地面師事件は、大きな話題になった。この事件で地面師グループ10人が逮捕・起訴され、主犯の内田マイク被告には東京地裁が懲役12年をいい渡している。

 だがこの事件には不可解なことが多く残っている。本当に積水ハウス側は知らなかったのか? 先週の文春で元積水ハウス不動産部長の職にあった黒田章が実名で告白していた。

「阿部俊則社長(現会長)は、契約相手が偽の地主であることを示す内容証明付き告発文の存在を、決済日の前から知っていました。さらにその事実を不動産部には隠して、強引に取引を進めたのです」

 もし事実なら、取締役の善管注意義務違反、または、特別背任に問われる可能性があると文春はいうのだが、3ページの特集を読んでみても、阿部社長が知っていたとして、なぜ、みすみす55億円という大金を損するのに、そのまま取引を進めてしまったのかがよく、私には理解できない。

 4月23日には、阿部を追い出そうとして、反対に追い出されてしまった和田勇元会長が、株主総会で「経営者全員の解任」を求める提案を行うという。

 今週の新潮では、和田元会長がインタビューに答えている。

 事件を知ったのは17年6月だったという。だが、役員会で、こんなことはまかりならん、公にしろといったそうだ。

「当時の法務部長に、“警察から、捜査の妨げになるから公表はしてくれるなと言われている”と止められた。稟議書に判を押した責任者である当時の阿部社長以下、稲垣副社長(士郎・現副社長)ら役員4人組も、何も言わず知らん顔。それで警察の偉い人に確認してみたら、止めるような話ではないと。おそらく、阿部君たちは事件化するのを恐れて特損計上で切り抜けるつもりだったのでしょう。

 結局、会社としては事件発生から2ヵ月経ってようやく公表したのですが、このままではアカンと調査委員会を立ち上げてもらったのです」

 その調査報告書には、「業務執行責任者として、取引の全体像を把握せず、重大なリスクを認識できなかったことは、経営上、重い責任がある」と、阿部社長の責任を指摘しているのに、捜査上の機密保持を理由に公表されなかった。

 不思議なのは、55億円の行方がいまだにわからないことだ。地面師たちが手にしたのはわずか数億円で、その多くは行方不明。

 そこにFBIが出張って来たのである。和田に会って詳しく経緯を聞いていったという。

 FBIは、「これは間違いなく資金洗浄、マネーロンダリングに使われている」といったそうだ。

 そうだとしたら、ロンダリングしたのは、阿部社長たちということになるのだろうか。

 不可解すぎる事件だが、4月23日には、株主総会があり、そこで社長派が勝つのか、クーデター派が勝つのか。

 積水ハウスの命運を握る運命の時である。

 命の選別は、医療従事者だけではなく、高齢者にも当然起こっている。世界中の感染現場で、そういう事態が起こっていることを先に書いたが、今週ようやく、そのことについて2人の識者が触れている。

 五木寛之は新潮の連載コラムで、「以前、マンガで『老人駆除部隊』の話があったのを思い出した。『嫌老社会を超えて』という本を出したのはその頃である。『嫌老』という見えない世の中の空気に触発されてつけたタイトルだが、あまり話題にはならなかった。(中略)ネットで話題の三コママンガに、高齢者をかついで青息吐息の若者たち、そして次がコロナで一掃される高齢者層、最後が勝ち残った若者たちが万歳しているのがあると聞いた。まさに『嫌老社会』の到来である」

 人生の坂には、上り坂、下り坂に加えて「まさか」という坂がある。そのまさかが起きた時こそ、自分たち一人一人の生き方、為政者の振る舞いが問われることになる。

 サン毎では保阪正康が「高齢者切り捨てというファシズム」というテーマで書いている。

 今回の新型コロナウイルス肺炎で、次の2つの黙過できないことが進んでいる。1つは民族差別や弱者への憎悪(へイト的潮流)、2つ目は、高齢者の切り捨てと治療放棄(人間の差異化)。

 ヨーロッパやアメリカで、アジア人が「コロナ野郎」といわれ暴力を振るわれる理不尽なことが起きている。

 高齢者切り捨てはいうまでもない。保阪は、「『楢山節考』(老い先短い老人を山に捨て、老人の生を犠牲にする=筆者中)が現代の光景になるとき、私たちの社会は豊饒さを失い、弱者や痛みを抱えた存在への配慮をなくし、『役立つこと』だけが価値基準の最先端に置かれていくことになるだろう」

 その最もわかりやすいのが「安倍晋三首相の思考、発言、歴史観である」と指摘している。

 さて、コロナ騒ぎがなかったら、この話題で持ちきりだっただろう。相澤冬樹元NHK記者が取材を続けている森友学園の文書改ざん問題である。夫・赤木俊夫の妻・昌子(仮名)のところに、差出人、消印なしの手紙が届いた。

 内容は、近畿財務局内部にいないと知り得ない詳細なものだという。いきなり「一番罪深い赤木さんを助けなかった近畿財務局の直属上司たちが、全員、異例の出世をしている」と書いてある。

 筆頭は楠敏志管財部長(当時)で、2018年7月に総務部長(高卒プロパーで初)、2019年7月、定年後に神戸事務所(筆者中=神戸財務事務所)にて再任用(初の個室付き)、2020年2月に神戸事務所を退職して、3月に神戸信用金庫に即、天下り(公務員の再就職等規制違反にならないのか?)。

 これ以外にも、赤木の上司などが軒並み出世している様が詳細に記されていたそうである。

 昌子は、夫が自殺した日の翌日、楠が訪ねてきたと話す。その時親戚の者が、何かの役に立つのではと、録音を取っていたそうだ。一部始終が記録されていたのだ。

 その時楠は、「遺書はないか」「見せてくれないか」と執拗に昌子にいったという。さらに、「多分、二週間で大きな動きすると思いますわ」と、意味深な言葉を発している。

 たしかに、赤木の自殺が明るみに出た3月9日に、佐川宣寿国税庁長官の懲戒処分がなされ、同日に依願退職。さらに省内調査が行われ、国会に改ざんの事実が報告されている。

「俊夫さんの死を契機として、まるでスピードアップしたかのように“事後処理”がなされたのだ」(相澤)

 4月13日、昌子は楠を直撃する。だが楠は、「会社のことは一切喋らないって。僕は過去のことは何も言いません」と頑なに拒否する。続いて相澤が問いかけるが、逃げるように職場に戻って行った。

 こいつらには良心の呵責というのはないのだろう。鉄面皮のような人間でなくては、あんな胡散臭いところで生き抜いて、出世することなどできはしないのだろう。恥を知れ! そういいたくなる。

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