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日刊サイゾー トップ > エンタメ  > 浜崎あゆみ役”新人歌手”の正体

浜崎あゆみの再来!? エイベックスの起爆剤「安斉かれん」不発の予感?

音楽部門を看板に他分野での事業拡張

 冒頭で「暗いニュースばかりが続く」と書いたが、実際APIのように好調な部署もあったり、グループ全体として、業績は上向きだ。前出・C氏の話。

「そもそもエイベックスだけでなく、他レコード会社も含めて、音楽だけでビジネスをしていこうとは考えていません。例えばエイベックスでいえば、三井物産との業務提携や、インフルエンサー会社を子会社化したり、VTuberの育成など、手広く事業を展開しています。ただ、どこのレコード会社も一緒だと思いますが、CDの販売はやめないでしょう。日本特有の話ですが、いつどこでCDが爆発的に売れるかわからないですし、CDはいまだに利率の高い商品として重宝されていますから」

 事実、エイベックスに関しても18年は安室奈美恵の引退DVDや、DA PUMP「U.S.A.」などのメガヒットを放っており、音楽部門はエイベックスにとって看板であることには変わらない。とはいえ、特に話題性に乏しかった上半期を終え、下半期に明るいニュースが飛び出すだろうか。C氏が続ける。

「現状、安斉かれんが不発状態で、痛手を負うエイベックスは、のちに控える大型新人も今のところ予定なし。同社の稼ぎ頭は、なんだかんだでAAAで、メンバーの西島隆弘個人でも大きなお金が動いています。そんな最中の浦田直也の暴行事件でしたから、踏んだり蹴ったりもいいところです」

 頼みのAAAもこのような状況で、さらに期待の大型新人も鳴かず飛ばずというエイベックス。日本音楽業界の一時代を築いた同社が、このまま緩く下降線を描くのは、なんとも悲しい話だ。安斉かれんが大化けして、真の救世主になる大逆転ストーリーも期待しつつ、スターアイランドばりの、さらなる大花火を打ち上げてほしいものだ。
(文=代間 尽/「月刊サイゾー」2019年8月号より)

最終更新:2020/04/20 08:48
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