ROCK IN JAPAN、連日出演者発表に不安の声…強気姿勢にスポンサー離れも
#フェス #新型コロナウイルス #ROCK IN JAPAN
新型コロナウイルス感染防止のために、多くのコンサートやイベントが中止・延期となっている音楽業界。その一方で、8月8・9・10日に国営ひたち海浜公園で開催予定の『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020』は、連日出演アーティストを発表している。
「3月31日から、公式アプリにて連日、出演アーティストを小出しにして発表していて、すでに20組ほどのアーティストが名を連ねています。新型コロナが終息する気配のない現状では、開催そのものが難しいとの見方もあり、今から発表して大丈夫なのか?という心配の声も多いです」(音楽業界関係者
『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2020』と同様にロッキング・オン・ジャパンが企画制作する音楽フェスとしては、5月4・5・6日に千葉市蘇我スポーツ公園で開催予定だった『JAPAN JAM 2020』は中止となっている。
「2回連続で大型フェスが中止となるのは、とんでもない痛手。どうにかして、それだけは避けたいという思いもあるでしょう。また、音楽業界全体としても、できるだけ早く通常運転に戻ってほしいという願いもある。悲観的になって中止前提で様子見となるよりは、前向きに開催前提で進めていったほうがいいという考えもあるのかもしれません。現実問題として、出演アーティストを発表していようがいまいが、中止になった場合の損失は変わりませんしね」(同)
しかし、少々気になるのが協賛企業の動向だ。
2019年のROCK IN JAPANでは「キリン一番搾り」「レッドブル・ジャパン」「ZIMA」「iD」「POCARI SWEAT」の5つが協賛としてクレジットされているが、今年は「キリン一番搾り」「レッドブル・ジャパン」「クーリッシュ」の3つに減っている。
「このご時世なので、スポンサーが離れてしまう可能性は否めないでしょう。これはもうROCK IN JAPANに限ったことではなく、エンタメ業界全体における懸念材料。経済が回っていないと、エンタメにお金なんてかけられないですからね」(イベント会社関係者)
野外で開催される音楽フェスといえば、飲食エリアも大きな魅力。しかし、ここへの影響も予想される。
「今年のフェスへの出店は、『いろいろなリスクを伴う形になる』と、敬遠する飲食店も増えてきそう。運営サイドは強気に動けるかもしれないけど、あくまでも場所を貸してもらうだけの飲食店がリスクを負えるわけでもないし、慎重にならざるを得ないと思います」(同)
いろいろな問題が山積している状態のROCK IN JAPAN。ひとつ救いなのが、昨年よりの規模が小さくなっているということだろう。
「東京オリンピックが開催することを前提にスケジュールを組んでいたため、昨年より開催日が2日少ない。もしも中止となったとしても、その分損失は少くて済むということ。もちろん開催できるのがベストではありますが、最悪のケースは免れているともいえるでしょう」(同)
新型コロナウイルスの拡散が終息し、何の問題もなく音楽フェスが開催できる日を待つばかりだ。
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