『チコちゃんに叱られる!』今夜は通常放送も、岡村隆史がポロリ「NHKに入られへん」
#NHK #西山茉希 #岡村隆史 #チコちゃんに叱られる!
「鉛筆1本でどこまで書けるか?」企画への既視感
「子どもの頃、熱心に勉強していた大人ってだ~れ?」というチコちゃんからの呼び掛けに「宿題は言われる前に終わらせるタイプだった」と自己申告したのは西山だ。
チコちゃん「なんで鉛筆で字が書けるの?」
西山「芯がシューッと……」
西山の回答は「紙は表面が凹凸になっているから、その穴の中に芯が溶け出すように埋まっていく」だった。これは残念ながら不正解だったが、割ともっともらしい説を提示している。確かに西山、宿題をやるタイプだったのかもしれない。
チコちゃんが発表した答えは「芯がトランプのように削れていくから」。鉛筆の芯の原料である黒鉛を電子顕微鏡で見ると、シートのようなものが積み重なって層状の構造になっているのがわかる。この層と層の結びつきは非常に弱く、剥がれやすい。鉛筆で字を書くと、紙の凸凹に黒鉛の層が引っかかってシート状に剥がれていくのだ。
「シート状に剥がれる」という現象は、トランプの束に例えるとわかりやすい。凸凹したゴムシートを敷き、その上に重ねたトランプの束をスライドさせていくとトランプはゴムシートに引っかかって広がっていく。つまり、紙の表面の凸凹に黒鉛の層が引っかかって黒い線になって残るのだ。だから、凸凹がないプラスチックやガラス等に字を書くことはできない。
鉛筆で書いた部分を拡大してみると、大きさはそれぞれだが確かにシートのような形で黒鉛が紙に付着している。ちなみに、消しゴムで字が消せる理由は紙の凸凹に引っかかったシート状の黒鉛を粘着性のあるゴムで絡め取っているからである。
ということは、西山の答えって実はいい線行ってたんだな……。惜しい答えは出すし、谷中への問題をインターセプトして正解するし、「乳部」というぶっ飛んだ漢字を書き始める。彼女は、この番組にかなりうってつけの人材と見た。
ところで、鉛筆1本でどのくらい書けるのだろう? HBの鉛筆1本で50キロメートルの線が書けるといわれているが、これを文字数に換算すると? ……というわけで、担当ディレクターが400字詰め原稿用紙に字を書き込んでいくという実験が実施された。しかし、書いても書いても鉛筆はなかなか減らない。すると、ADから「鉛筆の芯1ミリ分で何文字書けたを計算すればすぐわかるんじゃないですか?」という指摘が……。
ディレクターは鉛筆1ミリで「働き方改革」の5文字を80回書いた。鉛筆の長さは176ミリなので、5文字を80回×176ミリ→5文字を14,080回→鉛筆1本で約70,400文字書けるということだ。また、1ミリで5文字を80回書けるということは5×80で400字。1ミリで原稿用紙1枚分書けるのだ。だから、鉛筆1本で原稿用紙176枚分の文字を書くことができるということ。なんか、意外と少ないな……。
しかし、字の画数や筆圧、芯の削り方によって答えはかなり違ってくるはずだし、持つ部分の長さが必要なため、鉛筆丸々1本は使えないので、実質、176枚も書けないはずだ。だから、計算で答えを導くのではなく、実際に書いていただきたかった。もしも、これが『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)や『水曜日のダウンタウン』(TBS系)の企画なら、きっとガチで書いていたと思う。というか、鉛筆1本でどれだけ書けるか試す企画は、昨年3月に『DASH』がすでに実施済みである(10kmをはるかにしのぐ距離をかけることを証明)。
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