コロナ禍は不幸だが、真の不幸は安倍晋三のような政治家しかいないことだ!
#週刊誌 #元木昌彦 #週刊誌スクープ大賞
お次はポストの最後の秘境といわれる「飛田新地」とコロナのお話。
大阪西成に残る色町「飛田新地」が、すったもんだあったが、4月3日からコロナによる全店休業を実施した。
その後、4月7日に安倍首相が緊急事態宣言を発令したが、その日の4時ごろの、飛田近くの客と居酒屋の女性とのやり取りがおかしい。
ここは1杯500円、カラオケ一曲100円という、近年急増した居酒屋カラオケだ。
初老の男が、
「コロナ、おるか?」
「おらんわ!」
「ほな、入るわ」
だが、なんてったって「濃厚接触」の極みであるSEXを売りにする飛田だから、非常事態が出る前から、自主的に消毒などは徹底してやってきたという。
だが、コロナ感染が本格化してきて、飛田の「新地料理組合」内で侃々諤々の議論があったという。
全店休業すれば、女の子はどうするのか、店が潰れると悲鳴のような反対論が噴出したそうだ。
新地の利用者は、3割が地元、府外の人がおよそ5割、後はインバウンドの中国人だったという。
だが中国人は姿を見せず、もし、一人でも感染者が出たら、飛田は終わる。そして二度と復活できない。
そうした危機難から、強引に営業した店は除名処分という厳しい条件を付けて、休業に踏み切った。
今度営業を再開したら、行ってみようかな。
お次もポスト。連載コラム、ビートたけしが久しぶりに面白い。
安倍昭恵の「桜を見る会」で、安倍首相が自粛する前だった、あれはレストランの敷地内だったなど、わけのわからない釈明をしたことに、
「なんでこの期に及んでカミさんを擁護しちまうんだろ。こんなもん『バカな家内ですみません。二度とこんなことがないよう強く叱っておく』で終わりだよ。一体何に気を遣っているんだろうね」
私もそう思う。
「カミさんにも強く言えない人が、ニッポン社会全体に自粛を呼びかけているんだから笑っちゃう。安倍さんは、『緊急事態宣言』の前にまず『家庭内緊急事態宣言』を出すべきだったね。(中略)
何条にもわたって『禁止事項』を提示してさ。それでも言うことを聞かないんなら、昭恵さんには監視員をつけるしかないだろうね」
自分の新しいカミさんにも、そういえばいいのに、たけしは。
自分のことになるとできないのは、安倍と同じだな。
たけしのいうとおり、安倍というのは悪運が強いのかもしれない。
桜を見る会や森友学園の文書改ざんを苦に自殺した赤木俊夫が残した「遺書」で、土壇場まで追い詰められていたのに、安倍にとっては「神風邪」となったコロナ禍で、首がつながったのだから。
だが国民にとっては、これほど運の悪いことはない。たけしもいうように、
「こんな世界的なピンチを、疑惑だらけの政権に託すしかないんだからさ」
このままでは、「日本中で首を吊る人間が出てきちまうよ」(たけし)。さらに、
「『かつてない規模の』『強大なパッケージ』とかデカいことばかり言っているのが逆に白々しく見えちゃうというね」
このコロナ感染は不幸だが、真の不幸は、安倍のような政治家しかいないことである。
これが一段落したら、本当に安倍には退いてもらわなくては、日本が潰れる。
ところで、映画『大統領暗殺』(劇場公開日 2007年10月6日)をテレビで見た。
「07年10月19日、アメリカ合衆国第43代大統領ジョージ・W・ブッシュが何者かの凶弾に倒れる。狙撃の瞬間はメディアを通して瞬く間に世界に広がり、衝撃を与える……。既存のニュース映像などをたくみに使用し、フィクションでありながらも、大統領暗殺の瞬間をリアリティ溢れる映像で表現。全米では公開規模を縮小されるなど、議論を呼んだ」(映画.comより)
見逃していたので、今回初めて見たが、ドキュメンタリーといわれてもわからないほどリアルで、現場の混乱からテレビニュースの映像、ブッシュア亡き後のチェイニー新大統領の演説など、認知症気味の私は、一瞬、ブッシュって暗殺されたっけと、勘違いしてしまうほどだった。
なぜ、この映画を見たかというと、安倍首相が星野源というタレントの「うちで踊ろう」というツイッターに、猫を抱いて家でくつろいでいる映像を載せ、こうコメントを付けたことだった。
《友達と会えない。飲み会もできない。ただ、皆さんのこうした行動によって、多くの命が確実に救われています。そして、今この瞬間も、過酷を極める現場で奮闘して下さっている、医療従事者の皆さんの負担の軽減につながります。お一人お一人のご協力に、心より感謝申し上げます。》
この緊張感のないボケたツイッターへの批判は、名古屋第一法律事務所の弁護士・川口創の、以下のツイッターを紹介すればいいだろう。
《みんな必死なんだよ。お前ふざけんなよ。お前は少なくとも官邸にいるべきだろ。》
殺意を抱くというのは、こういうことをいうのだろう。問答無用に国民を自粛させ、警察官まで警邏させて、違反者に警告するというのは、民主主義国家ではもはやない。
非正規は首を切られ、居酒屋は7時までしか酒を出せず、イベントは軒並み中止せよでは、どうやって生活しろというのか。
BBCの女性アナがテレビで、コロナ感染でひどい差別が起きていると怒りを露わにして語っていた。
どこでも同じようなものだが、亡くなっているのは貧困層である。アメリカでは黒人やヒスパニック、イギリスでも同じようなものだろう。
医療の中で「命の選別」が行われているのである。カネもなく体も弱い高齢者、貧しい者には、十分な医療が施されないまま、捨てておかれるのだ。
在宅勤務で、犬を抱いてヌクヌクできるのは、安倍のような一部の恵まれすぎた層だけである。
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