「コロナ離婚」の前に備えておきたい5つのこと! 最高級炊飯器は買っておくべし?
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昨今メディアで謳われている「コロナ離婚の増加予想」について、離婚経験のある“男性”の経緯や顛末をまとめたルポルタージュ『ぼくたちの離婚』(角川新書)の著者・稲田豊史が考察。コロナ離婚の前に備えておきたい“5つのこと”を提言する!
外出自粛とリモートワークによって、夫婦が家の中で顔を突き合わせる時間が長くなった。妻と不仲な夫にとっては地獄だろう。なにしろ外出できないのだから逃げ場がない。2020年、「コロナ離婚」は結構あるとみた。
しかし、いざ夫が離婚の意志を固めたとしても、妻への申し出→妻とのバトル→財産分与・引っ越しほか膨大な事務手続き、場合によっては調停や裁判など、気の遠くなるようなタスクが待ち構えている。このプロセス、メンタル的には相当きつい。
筆者は自著『ぼくたちの離婚』(角川新書より発売中/WEB「女子SPA!」連載中)であまたのバツイチ男性に離婚の顛末をヒアリングしているが、彼らはその地獄のプロセスを、さまざまな工夫で乗り切った。それはメンタルを正常に保つ彼らなりのTipsであり、離婚準備のためのTo Doでもある。
コロナ禍で「離婚、避けがたし」を予感した男たちは、この外出自粛下で何をすべきなのか? 以下はすべてバツイチ男性が実際に実行していた、「インドアで粛々と進められるひとり離婚準備」である。先人の知恵に学び、来たるべき離婚に備えたい。
(1)離婚したらやってみたいことを書きだす
Aさんは離婚の話し合いが難航中、レポート用紙に「無事離婚したらやりたいこと」を太いペン書きでリスト化した。「大型二輪免許を取る」「(妻が購入を許してくれなかった)土鍋釜の最高級炊飯器を買う」「風俗に行く」「パーマをかける」「着たことのないテイストの服を着る」「台湾にひとり旅」など。なお当時のAさんは風俗童貞かつパーマ童貞だった。
なぜテキストファイルにしなかったのかを聞くと、「肉筆で自分に決意を示したかった」からだそうだ。いっそ和紙に筆でしたためてはどうか。
(2)「東京R不動産」をチェックする
Bさんは離婚危機に陥るたび、個性的・趣味的な物件ばかり掲載されているサイト「東京R不動産」を夜中じゅうチェックし、離婚したら単身で住みたい場所を手当り次第漁っていた。「駅徒歩25分の町家風古民家」「店舗スペースをリノベーションした都心雑居ビルの1フロア」といった物件には、特に惹かれたそうだ。
しかも、それは単なる現実逃避ではなかった。「現実的な家賃相場や通勤時間をちゃんと見ていました。今持っている机や本棚が置けるかどうかも、方眼紙にフリーハンドで配置を書いて(笑)シミュレーション。グーグルストリートビューで駅前も散策しましたし、諸費用や引っ越し代の見積もりも出しました」。Bさんは、今とはまったく別の人生を正確無比に想像することで、人生に希望を灯し続けたのだ。
(3)妻への恨み・つらみを書きためる
CさんはEvernoteに数年間にわたる妻への恨み・つらみを大量に書き留めた。離婚の話し合い中の何カ月にもわたり、思い出せばスマホで追記を繰り返し、膨大なテキスト量になったという。「誰かに見せる気も、妻に突きつける気もなかったのですが、いつ何どきも“確かに自分には離婚する理由がある”ことを確認するためにテキスト化しておきました。妻に情が湧いて離婚を思いとどまったりしたくなかったので」。Evernote上のタグは「離婚」だったそうだ。
DさんはGmailの「下書き」フォルダに、「妻に宛てて書いたけれども出さなかったメール」を何通も保存した。「最初から出すつもりはありませんでしたが、ちゃんと妻宛ての責め口調で書きました。こうすることで、妻との話し合いが紛糾した時に、漏れなく妻の不義理や怠慢を叩きつけられるので」。なお、離婚した今も保存メールは捨てずに残してあるそうだ……。
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