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日刊サイゾー トップ > カルチャー  > 『あつ森』中国で発禁になった裏事情
あつまれ検閲の森

中国で『あつまれ どうぶつの森』が発禁に! “島”で起こる香港デモと『闇あつ森』の密売

政治利用される『あつ森』…台湾の政治家も騒動に言及

「実は中国の消防局や上海公安局は『あつ森』を使ったプロモーションを行なってきたんです。例えば、上海公安局の公式Weiboでは、上海空港に見立てた島を作って公開し、一般ユーザーにわかりやすく空港のルールを啓蒙していました。政府機関が率先して『あつ森』を利用していたにもかかわらず、発売禁止にするなんて、矛盾しすぎていて呆れてしまいます。しかし、これだけ大々的に発売禁止号令が出されたら、今後はスクリーンショットをSNSに貼るのもアカウント削除の対象になってしまう恐れがある。『あつ森』は自分で作った島を人に見せるのもゲームの醍醐味。それができなくなってしまうと、中国人ユーザーも悲しむでしょう」(前出の記者)

中国で『あつまれ どうぶつの森』が発禁に! 島で起こる香港デモと『闇あつ森』の密売の画像2
台湾の政治家も『あつ森』を推している(公式フェイスブックより)

 一方でこの発売禁止騒動を受け、中国とは政治的に“微妙な関係”である台湾の行政院長(日本でいう官房長官)はフェイスブックで「台湾は木の枝を拾ったり、カブを売り買いするようなゲームを発禁にはしません」と、ゲーム名こそ明記しないものの暗に『あつ森』のプレイを後押しする投稿をしている。さらに「民主主義と言論の自由は台湾の一番大事な概念です」と続け、中国の行き過ぎた検閲を遠回しに批判しているようにも見える。

 こうして政治利用されるまでに至った『あつ森』だが、中国のオンラインショップではすでに、薬物さながら隠語やネットスラングを用いて当局の目を盗み販売を行う「『闇あつ森』販売店」まで現れ始めているという。中国当局とユーザーのイタチごっこも、ゲームさながら白熱しそうな気配である。

日刊サイゾー

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にっかんさいぞー

最終更新:2020/04/13 08:59
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